国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

特別展「マンダラ―チベット・ネパールの仏たち」

マンダラ
 
写真:五護陀羅尼マンダラ
 マンダラは、約1,500年前にインドにうまれ、ネパール、チベット、中国などに伝えられました。日本にも空海たちによってもたらされました。
 マンダラは悟りを求めて修行をする際の心の案内図の役をしたり、弟子が入門するときの儀式などに用いる道具あるいは舞台装置となったりします。
 マンダラは一般に絵として描かれたものを意味しますが、世界(宇宙)も、われわれの身体も、さらにはひとりひとりの心もマンダラと呼ばれます。例えば、京都で毎年おこなわれる大文字送り火のときに、盆に張った水に、かの「大」の文字を映してその水を飲みます。この行事をたとえに用いますと、「大」の文字を浮き上がらせている山、盆の水に映った山、それを見た人の心の3つはそれぞれマンダラと呼ばれるのです。

 このようにマンダラは、世界と心が元来は同じものであることを体験するための道具なのです。
 マンダラは仏たちの住む聖なる世界です。ですから、その中に人々を招き入れることによって人々の心を清めるはたらきをします。
 今回の特別展では、マンダラに住む仏たちの種類を5つのグループに分けて展示し、そして仏たちの住む宮殿の仕組みを模型などで見ていただきます。2種類の立体マンダラの中に実際に入って、仏や女神に囲まれた空間を身体で感じてください。
 
マンダラ展解説書
解説書「マンダラ ─ ネパール・チベットの仏たち」

マンダラ成立の経緯、その構造、マンダラが道具としてつかわれる儀礼の場など、チベット・ネパールを中心とするマンダラの世界を幅ひろく紹介しています。

定価 1,680円(税込み)
お問い合わせはミュージアムショップまで
TEL 06-6876-3112 / FAX 06-6876-0875

 
スクリーンセーバーと壁紙ダウンロード
 
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開催期間:2003年3月13日(木)~6月17日(火)

観覧料(常設展の観覧料でご覧いただけます)
    個 人 団体(20名以上)  
一般 420円 350円(/1人)
高校・大学生 250円 200円(/1人)
小・中学生 110円  90円(/1人)
※上記料金で常設展もご観覧いただけます。