特別展「インド サリーの世界」
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![]() 一方、世界のファッション界では、1970年代からくりかえし、「エスニック・シック」といわれるオリエンタリスト的な趣味が流行し、ここ10年ほどのあいだにも日本、中国、ベトナム、インドネシア、さらにはアフリカなどの伝統衣装が欧米のデザイナーの感性を刺激し、新しいファッションがつぎつぎと生みだされています。 こうした動きは当然ながらインドのファッション界にもおよんでいます。従来インドへの関心は、オリエンタリスト的な視点から、「民族衣装」としてのサリー、あるいは、かすり、しぼり、さらさなどの「伝統的」な服飾文化・染織技術などに限定されていました。しかし、サリーにも流行があり、またインド出身のファッション・デザイナーが世界的に活躍していることからも、インドの服飾文化を固定した「民族衣装」ではなく「ファッション」としてとらえる視点が必要です。 ![]() この展示を通じて、従来のインド・イメージとは異なって、ダイナミックに変化するインドへの理解を深めていただければ幸いです。 ![]() |