国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

地域テーマ展示「あじまあ 沖縄の伝統とくらし ─沖縄県立博物館収蔵資料展─」

テーマ展示日本の文化
あじまあ 沖縄の伝統とくらし ─沖縄県立博物館収蔵資料展─
2003年10月2日(木)~2004年6月1日(火)
チラシ あじまあ ─ それは沖縄のことばで“十字路”のことです。
黒潮と風に囲まれた沖縄は、文物が往き来する交通・交易の“十字路”として繁栄し、独自の歴史と文化を築きあげました。こうした沖縄の姿を、沖縄県立博物館が収蔵する様々な資料を通じて紹介します。
今回の展示は、沖縄からのメッセージを国立民族学博物館から発信するという試みで、沖縄県立博物館が企画し、沖縄県立博物館と民博が共同で制作しました。

日本の南西に位置する沖縄は、“日本文化の古層が残る島じま”として語られることが多かったのですが、東シナ海の "あじまあ(十字路)" としてみると、諸外国との交易で活躍した海洋国家のすがたが浮かびあがってきます。
また、東西1,000km、南北400kmにおよぶ広大な海域に点在する島じまは、それぞれに個性的で魅力に富んだくらしと文化を形成し、驚くほど多様なすがたをみせてくれます。
今回の展示では、こうした沖縄のすがたを沖縄県立博物館の収蔵品を通して紹介します。
これまでとは違ったあたらしい沖縄のすがたを発見してください。

歴史と文化
●歴史と文化
歴史上の交易品や美術工芸品、沖縄の人々がこよなく愛する三線と泡盛の魅力などを紹介します。
神々とともに
●神々とともに
神々の宿る聖なる地=御嶽、神々と祖霊、女性の神職らが参加する各地の祭りを紹介します。
アギのくらし
●アギのくらし
イモ・雑穀の栽培で用いた古い小農具や南方系の民具類、特徴的な運搬法などを通して、アギ(陸)のくらしを紹介します。
ウミのくらし
●ウミのくらし
さんご礁に囲まれた沖縄の海で生きるウミンチュ(漁師)のくらしと伝統的な漁労文化を紹介します。
沖縄の住居と衣・食
●沖縄の住居と衣・食
亜熱帯の風土が生んだ居住空間、北と南が融合した衣の伝統、長寿の島じまが誇る食の文化を紹介します。
沖縄県立博物館
〒900-0006
沖縄県那覇市
おもろまち3丁目1番1号
TEL:098-941-8200
http://www.museums.pref.okinawa.jp/index.html
沖縄県立博物館は、美術・工芸、考古、歴史、民俗、自然史の部門を持つ総合博物館です。前身の沖縄陳列館は、沖縄戦によって幾多の人命とともに大半の文化財を失ったなかで、破壊や散逸を免れた文化財の収集・展示を行うために、1945年、米国軍政府と民間有志の協力で発足しました。
その後、沖縄民政府立東恩納博物館、琉球政府立博物館を経て、1972年、日本復帰により、沖縄県立博物館となりました。