コレクション展示「世界の民族服と日本の洋装100年 ─ 田中千代コレクション」
アチックとは屋根裏部屋のことで、アチック・ミューゼアムは大正10(1921)年頃、東京・三田の渋沢敬三邸内のガレージ2階に、渋沢とその仲間たちが各自のコレクションを持ち寄って、活動を開始した私設の博物館である[宇野:2000]。その活動は今日の民族学研究の基礎となった。写真は「アチック萌芽時代」(大正14年撮影)と題された記念写真で、渋沢敬三還暦記念写真集『柏葉拾遺(はくようしゅうい)』に掲載されたのち、民博の企画展図録『大正・昭和くらしの博物誌-民族学の父・渋沢敬三とアチック・ミューゼアム-』にも再録されている[近藤:2001]。写真の人物は前列右よりゴルドン・ボーリス、有坂與太郎、伊波普猷、フレデリック・スタール。後列右より宮本璋、鈴木醇、内山敏、スタール秘書、岡村千秋、江木盛雄、渋沢敬三、その隣が田中薫である。
「写真提供:渋沢史料館」
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