国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

企画展「インド刺繍布のきらめき―バシン・コレクションに見る手仕事の世界」

インド刺繍布のきらめきタイトル
 

インド刺繍布01
インド刺繍は、人々の日々の暮らしの中で育まれてきた工芸です。
国立民族学博物館は、インドの多様な染織工芸の支え手であり、貴重な布製品のコレクションをつくりあげたB.B.バシン氏の所蔵品の中から、グジャラート州を中心としたインド西部の刺繍布360点あまりを収集しました。このコレクションには、19世紀末から現代にいたるまでの作品が含まれています。
この企画展では、そこから約100点を精選し、技法や意匠の数々をご覧にいれるとともに、変動するインド社会にあって手仕事の伝統を継承する人々の営みをご紹介します。
刺繍1つ1つの繊細な技、鮮やかな色づかい、独特の意匠を通して、技を受け継ぐ人々の情念や、その暮らしのありさまに思いをはせていただければ幸いです。

国立民族学博物館 准教授 三尾 稔
インド刺繍布02
関連企画のご案内

■ワークショップ 「インド西部のミラー刺繍」
 日 時:2008年10月13日(月・祝)13:00-16:00,
     2009年 3月24日(火)10:30-14:30(お昼休憩12:00-13:00)
 講 師:上羽 陽子(本館助教)
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■国際フォーラム
 日 時:2008年11月3日(月・祝)申込不要
     発表者とコメンテーター:ライラ・タイヤブジー(インドのNGOダストカール代表)
     ミシェル・ハーディー(カナダ、カルガリー大学ニックル・アーツ美術館学芸員)
     鹿野 勝彦(小松短期大学学長)
     B.B.バシン(インドのNGOバルサナ代表)
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■ギャラリートーク
【展示解説】 B.B.バシン(収集家本人による解説、通訳付き)
企画展のもととなったコレクションを作ったB.B.バシン氏がインドから来日されます。
民博ではこの機会に、バシン氏本人による展示場でのギャラリー・トークを開催します(通訳つき)。
コレクター本人による貴重な解説の機会です。どうぞご参加ください。
  • 場 所:本館企画展示場
  • 参加自由(展示場にお出でになるには別途観覧料が必要です)
  • 通訳つき
  • 参加される方は、15:30に本館企画展示場入口にお集まり下さい。
B.B.バシンさんが来日されます!
【展示解説】 B.B.バシン(収集家本人による解説、通訳付き)
企画展のもととなったコレクションを作ったB.B.バシン氏がインドから来日されます。
民博ではこの機会に、バシン氏本人による展示場でのギャラリー・トークを開催します(通訳つき)。
コレクター本人による貴重な解説の機会です。どうぞご参加ください。
  • 場 所:本館企画展示場
  • 参加自由(展示場にお出でになるには別途観覧料が必要です)
  • 通訳つき
  • 参加される方は、15:30に本館企画展示場入口にお集まり下さい。
【展示解説】 中谷 純江(本館外来研究員)
刺繍の文様をじっくり見てみませんか?
そこから暮らしの様子や、一枚一枚の刺繍布にこめられた作り手の願いを想像してみたいと思います。刺繍やデザインに興味のある方、 インドがお好きな方、お子さん連れのお母さんもぜひご参加ください。
  • 場 所:本館企画展示場
  • 参加自由(展示場にお出でになるには別途観覧料が必要です)
  • 参加される方は、15:30に本館企画展示場入口にお集まり下さい。

*中谷純江氏プロフィール*
1967年生まれ。大阪大学外国語学部講師。国立民族学博物館外来研究員。
専門は南アジアの社会人類学。ラージャスターン州の農村で1992年より継続して調査を行う。近代化による人々の暮らしの変化を明らかにした「ラージャスターン農村の民族誌」で2008年に金沢大学より論文博士(学術)取得。今回、長年親交のあるバシン氏のコレクションを金谷美和氏(本館外来研究員)とともに民族学博物館に紹介し、展覧会を実現させた。

【展示解説】 金谷 美和(本館外来研究員)
刺繍布にみる女性たちの暮らし
刺繍布の多くは、婚礼衣装や贈り物として作られたものです。刺繍布からインドの女性の人生や暮らしを想像してみましょう。
  • 場 所:本館企画展示場
  • 参加自由(展示場にお出でになるには別途観覧料が必要です)
  • 参加される方は、11:00に本館企画展示場入口にお集まり下さい。

*金谷美和氏プロフィール*
1969年奈良生まれ。国立民族学博物館外来研究員。 京都大学人間・環境学研究科にて文化人類学を専攻。博士(人間・環境学)。 本展覧会の刺繍布の多くがもたらされたインド西部カッチ地方において、1998年より染色を生業とする職能集団カトリーと染織品の調査を行っている。 著書に『布がつくる社会関係――インド絞り染め布とムスリム職人の民族誌』(2007年、思文閣出版)、共編著に『はじまりとしてのフィールドワーク 自分がひらく、世界が変わる』(2008年、昭和堂)、『インド刺繍布のきらめき――バシン・コレクションに見る手仕事の世界』(2008年、昭和堂)がある。



※関連企画についてのお問い合わせは全て 国立民族学博物館 代表電話  06-6876-2151までお願いします。