国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

第1回みんぱく図書室所蔵貴重図書展示会「17・18世紀の博物誌~みんぱくの貴重図書から

企画展・第1回みんぱく図書室所蔵貴重図書展示会

17・18世紀の博物誌
会期/2006年11月2日(木)~28日(火)
会場/国立民族学博物館 本館展示場内(入口付近)
※常設展の観覧料が必要です。
※無料観覧日
11月3日(金・祝)、2007年1月8日(月・祝)/自然文化園を通行される場合は入園料が必要です。
11月18日(土)、19日(日)/自然文化園の入園料も無料です。
毎週土曜日は、小学生・中学生・高校生は無料で観覧できます。
 
チラシ
みんぱく図書室は、約60万冊の図書を所蔵し教育・研究に提供していますが、これは文化人類学・民族学関係資料を収集している図書室としては日本最大規模を誇っています。
図書室では一部の資料を除き積極的に一般公開をしていますが、特に貴重な資料はマイクロフィルム等を通じてしか閲覧できません。
このたび、本館の図書資料をより広く社会に活用していただくために、「貴重図書展示会」を通じて現物を紹介することにいたしました。本企画展ではその第一弾として、17・18世紀の東南アジア、インド方面の博物誌7タイトル12点を展示します。

現代の文化人類学・民族学にはかつてヨーロッパで隆盛を見せた博物学の流れも含まれています。ヨーロッパの国々がアジア、アフリカ、南アメリカに進出していた17,18世紀はまた博物学の世紀でもありました。彼らにとって未知の世界だったこれらの地域の自然の人間すべてがその観察と研究とされ、そこから今日の動物学、植物学、人類学、民族学が発展してきたわけです。
 

ブラウ製作『マダガスカル島図』
 
ブラウ製作『マダガスカル島図』
アムステルダム,1662年刊
フラクール著『マダガスカル島誌』
 
フラクール著『マダガスカル島誌』
パリ,1658年刊

今回は本館図書室が所蔵する貴重図書の中から、1600年代に刊行された東インド(現在のインドネシア)の歴史とマダガスカルの博物誌、さらに1700年代に刊行された植物誌を紹介し、当時のヨーロッパ人がこれらの地域の自然と人をどのように描いていたのかを明らかにしていきたいと思います。
 
 
 
主催:国立民族学博物館