第42回新着資料展示「マンダラ-仏たちの住む空間」
開催期間:2000年2月26日(土)~8月22日(火)
花マンダラ、恋マンダラ、人間マンダラなどといいますが、日本では「いろんなものが集まった不思議なもの」というほどの意味です。しかし、マンダラはインド、チベット、ネパールでは幾何学的に計算された空間にならぶ仏たちの図を意味し、密教の儀礼・実践に用いられます。マンダラは、地・水・火・空の元素の上にあるメール(須称)山頂に建てられた宮殿の内部を描いています。
今回はネパール密教やチベットの土着宗教であるポン教のマンダラなどを紹介します。ネパール密教とは、カトマンズ盆地を中心に住むネワール人の間に見られる仏教の密教を意味します。彼らはインド以来の伝統を今日に伝えており、チベットのマンダラとはまた異なったマンダラを描いています。カトマンズ盆地には近年、ポン教の僧院も建設され、ポン教のマンダラも僧院の壁などに描かれています。今回の新着資料はカトマンズ盆地で収集されたものです。
[会 場]国立民族学博物館 新着資料展示コーナー
[担 当]立川武蔵(民族社会研究部)、長野泰彦(民族文化研究部)
今回はネパール密教やチベットの土着宗教であるポン教のマンダラなどを紹介します。ネパール密教とは、カトマンズ盆地を中心に住むネワール人の間に見られる仏教の密教を意味します。彼らはインド以来の伝統を今日に伝えており、チベットのマンダラとはまた異なったマンダラを描いています。カトマンズ盆地には近年、ポン教の僧院も建設され、ポン教のマンダラも僧院の壁などに描かれています。今回の新着資料はカトマンズ盆地で収集されたものです。
[担 当]立川武蔵(民族社会研究部)、長野泰彦(民族文化研究部)