国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

月刊みんぱく

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2005年1月号

特集 祈りのかたち

第29巻第1号通巻第328号  2005年1月15日発行

バックナンバー

目次

【1】エッセイ・おおさか
バイリンガル
サトウサンペイ

私は32歳まで大阪住まいだった。東京在住が43年。それだけ住めば、東京語も堪能になる。もちろん大阪語も堪能。まあ、通訳ぐらいはできる。バイリンガルである。

特集 祈りのかたち
【3】ヒンドゥー、神々との交感
三尾稔

インド西部ラージャスターン州の古都ウダイプルの中心部にそびえるジャグディーシュ寺院。400年ちかくの歴史を誇るこの寺院は主神ジャグディーシュジーとともに、牧童女との恋の逸話や、…

【6】アニミズムとしての毛沢東崇拝
韓敏

中国は多神教の国であり、神々を作り出す基盤は霊的存在への信仰であるアニミズムである。

【7】語りでみる宗教絵画
─インド・ベンガル地方のポト絵

金基淑

インド・ベンガル地方の中・南部にはポトゥア(Patua)と呼ばれる絵師・絵語り師の人びとが住んでいる。かれらはちょっと変わったポト絵という絵巻を描いて販売したり、その物語を人びとに語り聞かせて…

【8】イスラームの祈りのかたち─礼拝と祈願から
斎藤剛

かりに「祈り」を超越的存在たる神と人との直接的な交流ととらえるならば、筆者が調査を行った北アフリカのモロッコでは、人びとの日常生活はなによりも祈りにあふれた場であるということができる。

【10】ベトナム華人が祈りを捧げる場所
芹澤知広

昨年3年ぶりにベトナム・ホーチミン市を訪れた。宿は今までに何度も泊まったチョロンのミニ・ホテル。

【11】最後の一線
杉本良男

インドのキリスト教の歴史は意外に古い。使徒外伝によれば、イエスの12使徒のひとり、聖トマスがインドに布教にやってきて、この地で亡くなったとされる。

【12】みんぱくインフォメーション
友の会とミュージアム・ショップからのご案内
【14】今月のフォーカス
ロシアの石油王に託された先住民の未来
池谷和信
【15】人生は決まり文句で
わたしにどんないいことを話してくれるかな?
宇田川妙子
【16】手習い塾
ビルマ文字で日本語を書く(2)
加藤昌彦
【18】人力器械図譜9
潜水舟
近藤雅樹
【20】生きもの博物誌
ヒトエグサ─イノーをめぐる養殖と採集の風景
田村典江
【22】見ごろ・食べごろ人類学
蛍の海
竹沢尚一郎
【24】みんぱく映画会「行きかう旅人
編集後記

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