国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

館員の刊行物

目に見えない世界を歩く―「全盲」のフィールドワーク  2017年12月15日刊行

広瀬浩二郎 著

平凡社

出版物情報

主題・内容

障害当事者という立場から盲人史研究に取り組み、現在は独自の<触文化論>を展開する文化人類学者が、その半生と研究の最前線を綴る。「全盲」から考える社会、文化、人間。目がみえないからこそ見える世界とは。

おすすめのポイント(読者へのメッセージなど)

①.表紙カバーに点字が入っており、触感を楽しむことができる。
②.日本におけるユニバーサル・ミュージアムの現状と課題を知ることができる。
③.「全盲」という現象をフィールドワークする感覚で、各自の興味・関心に応じて楽しむことができる。
④.著者の実体験に即して、「さわる」事の意義を確認できる。

目次

序 章 架空対談「目が見えない世界を生きる」
第一章 目が見えない人は、目に見えない世界を知っている
第二章 <触常者>という立場
第三章 盲人史研究から「さわる文化」論へ
第四章 ある当事者団体の挑戦
第五章 さわる感動、動く触感
第六章 「触識」のすすめ
第七章 触角人間になろう!
終 章 「ユニバーサル・ツーリズム」とは何か