国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

館員の刊行物

家族の人類学――マレーシア先住民の親族研究から助け合いの人類史へ  2019年7月31日刊行

信田敏宏 著

臨川書店
【各個研究成果】

出版物情報

  • 出版社:臨川書店 出版社ホームページはこちら
  • 定価:2,800円(税抜)
  • ISBN:9784653043850
  • 判型:四六判
  • 頁数:264頁
  • 各個研究 東南アジアの文化に関する人類学的研究 成果

主題・内容

マレーシアの先住民オラン・アスリの歴史を紐解きながら、彼らの親族システムの成り立ちを詳述するとともに、現在の調査村の親族組織と新たな関係性について分析を行ない、人類にとって家族とは何か、親族とは何かを問う試論的書。

おすすめのポイント(読者へのメッセージなど)

社会とともに変貌する日本の家族・親族関係とは対照的に、変わらないオラン・アスリの親族関係を読み解くことにより、助け合い・分かち合いの人類史に目を向けてもらいたい。

目次

はじめに
 家族・親族に関する人類学研究
 日本との比較
 変わらない光景
 新たな関係性
 本書の構成
第1章 オラン・アスリの概説
第2章 オラン・アスリの歴史
第3章 ドリアン・タワール村の概観
第4章 制度としての母系制、理念としての母系制
第5章 家族の諸相
第6章 NGO活動によって築かれる新たな関係性
おわりに
世帯の記録