館員の刊行物
- 現地嫌いなフィールド言語学者、かく語りき。 2019年9月1日刊行
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吉岡乾(著)
創元社
出版物情報
- 出版社:創元社 出版社ホームページはこちら
- 定価:1,800円(税抜)
- ISBN:978-4-422-39003-1
- 判型:四六判
- 頁数:304頁
主題・内容
フィールド言語学者である著者による、(フィールド)言語学そのもの、調査をしている個別言語、当該地域(パキスタン北部とインド北西部)などの紹介をする、全編書き下ろしエッセイ集。
おすすめのポイント(読者へのメッセージなど)
多様性の大切さが説かれ始めている昨今の世の中、フィールドが嫌いなフィールド研究者が居てもいいじゃないか。そういう気持ちで心情を吐露しつつ、ついでに言語学や言語を紹介するスタイルだと、ご諒承下さい。
目次
遥かなる言葉の旅、遥かなる感覚の隔たり
表記と文字のこと
フィールド言語学は何をするか
インフォーマント探し
ブルシャスキー語 ~ 系統不明の凡庸なことば
PCOからスマホへ
物語が紐解くは
異教徒は静かに暮らしたい
ブルシャスキー語の父(笑)
ドマーキ語 ~ 諺も消えた
インドへ行って、引き籠もりを余儀なくされる
好まれる「研究」と、じれったい研究
バックパッカーと研究者
コワール語 ~ 名詞は簡単で動詞は複雑?
文字のないことば
カラーシャ語 ~ アバヨー! 舌の疲れることば
フンザ人からパキスタン人へ
言語系統と言語領域
カティ語 ~ 挨拶あれこれ
なくなりそうなことば
ドマー語、最後の話者
動物と暮らす
シナー語 ~ 街での調査は難しい
出禁村
ジプシー民話
カシミーリー語 ~ 変り種の大言語
500ルピーばあさん
ウルドゥー語
インフォーマントの死
「はじめに」