館員の刊行物
- <客家空間>の生産――梅県における「原郷」創造の民族誌 2020年2月25日刊行
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河合洋尚(編)
風響社
出版物情報
- 出版社:風響社 出版社ホームページはこちら
- 定価:5,500円(税抜)
- ISBN:978-4-89489-102-9
- 判型:B5判
- 頁数:364頁
主題・内容
中国東南部に位置する客家の故郷・梅県。広東省の一地域であった梅県で客家意識が芽生え、<客家空間>へと変貌していく過程を、政策と生活実践の双方から読み解いた民族誌である。
おすすめのポイント(読者へのメッセージなど)
近年の中国はエスニックな資源を用いて、開発・観光を進めるようになっています。そうした政治経済的な動向に、中国の都市住民がいかに巻き込まれていったのか、もしくは自律性を保っているのかを、描き出しました。なお、歴史的に梅県は日本と深いつながりがある地です。本書は、日本で初めて本格的に描いた梅県の民族誌となっています。
目次
まえがき
序 章 本書の視点と方法――客家文化研究から空間論へ
第1章 政策――華僑のまなざし、「原郷空間」の創出
第2章 宗族――客家言説と「親族」カテゴリー
第3章 儀礼――正月半をめぐる表象と実践
第4章 風水――客家文化としての表象、住まうことの実践
第5章 景観――都市開発と文化遺産実践
第6章 信仰――客家神をめぐるポリティクス
第7章 墓地――歴史の資源化と「親族」の再構築
終 章 客家文化研究の空間論的展開へ向けて
あとがき