館員の刊行物
- 捕鯨と反捕鯨のあいだに―世界の現場と政治・倫理的問題 2020年11月30日刊行
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岸上伸啓(編)
臨川書店
【共同研究成果】出版物情報
- 出版社:臨川書店 出版社ホームページはこちら
- 定価:4,000円(税抜)
- ISBN:978-4-653-04389-8
- 判型:A5版
- 頁数:328頁
- 共同研究 「捕鯨と環境倫理」成果
主題・内容
本書は、世界各地の捕鯨の現状、日本の調査捕鯨や商業捕鯨再開をめぐる政治的な動き、反捕鯨運動にかかわるメディア展開、NGOによる鯨類保護活動、鯨類をめぐる動物倫理問題などについて報告し、検討を加えた。
目次
はじめに…岸上伸啓世界の捕鯨と捕鯨問題を考える…岸上伸啓第一部捕鯨の現場 ― 商業捕鯨、先住民生存捕鯨、クジラの観光資源化
岐路に立つノルウェーの捕鯨―ミンククジラ漁のいまとこれから…赤嶺淳
日本とノルウェーの小型捕鯨…石川創
岩手県におけるイルカ・クジラ漁の歴史的展開…吉村健司
アラスカ北極海の生存捕鯨と海底油田開発…生田博子
現代グリーンランドにおける捕鯨と儀礼…本多俊和・高橋美野梨
生き残る先住民生存捕鯨、停滞するホエール・ウォッチング構想―カリブ海、ベクウェイ島の事例より…浜口尚第二部捕鯨をめぐる政治力学
蘇った韓国のクジラ―絶滅から観光・環境資源へ…李善愛
日本の調査捕鯨…若松文貴
IWCでの日本外交を振り返る(一九九七~二〇一八)―妥協は不可能だったのか…真田康弘
日本のIWC脱退の問題点と今後の展望…石井敦第三部反捕鯨運動と倫理 メディア論で読み解く捕鯨問題…河島基弘
逸脱する捕鯨推進とクジラ紛争の歴史を追って…臼田乃里子
日本におけるNGO活動としてのクジラの保全―鯨からクジラへ…倉澤七生
生態系保全と動物福祉―食べない捕鯨支持層の目に映る反捕鯨派…佐久間淳子
動物倫理の観点から見た捕鯨…伊勢田哲治おわりに…岸上伸啓略字表/執筆者紹介