国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

研究テーマ・トピックス|印東道子

オセアニアのものと技術とその変化

 

オセアニアの人々は、木や石のほかに貝や骨、べっ甲、サンゴなど、いかにもオセアニアらしいものを使って生活に必要な道具類を作っていました。これらを考古学的発掘によって、いつ頃どんなものが使われていたかを復元し、さらにそれらを作った技術やその変化を明らかにしようと試みています。特に、ヤップ島の土器の技術変化に焦点をあてた研究を行い、土器の形式などが変化した背景には技術の変化があり、その技術の変化はそれぞれの社会の自然環境と深い関連があることを明らかにした研究があります。

ヤップ島の伝統的土器作り
ヤップ島の伝統的土器作りを
民族考古学的に調査(1982年)
ミクロネシア・ファイス島から出土した貝斧
ミクロネシア・ファイス島から出土した貝斧
ミクロネシア・ファイス島から出土した貝製品
ミクロネシア・ファイス島から出土した貝製品