研究テーマ・トピックス|印東道子
オセアニアの広大な海に散在する島々には、オーストロネシア語を話す人々が住んでいます。これらの人々がいつごろ、どこから来て居住しはじめたのか。また、どんな文化をもっていたのかを、発掘によって入手する先史遺物の研究を通して、オセアニアの先史文化を解明しようと試みています。
主なフィールドはミクロネシアで、これまでマリアナ諸島、ミクロネシア連邦(ヤップ、ングルー環境、ファイス、チューク、モートロック)パラオ、ヴァヌアツなどで発掘を行ってきました。特に、貝で作った道具類や土器などを研究対象にした他、人間居住が自然環境へ与えた影響など様々な角度から研究を行っています。
ミクロネシア・ファイス島で発掘した炉址(1994年) |
マリアナ諸島・テニアン島に残されたラッテとよばれる巨石遺跡 |
ヴァヌアツ・マロ島でのラピタ遺跡発掘(1997年、フランス・ヴァヌアツ合同発掘調査) |
ミクロネシア・ファイス島で発掘した埋葬人骨(1994年) |