おしゃれにきめる(9) ─ 流行の方向 ─
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大阪のある遊園地でのできごと。炎が舞い上がるアトラクションで、観覧場所の手すりの外側に手をかけないでという日本語のアナウンスに1組のカップルが無反応。どうやら中国か台湾からのお客さんのようだ。女性は茶髪の巻き髪で、ショルダーバッグを肩にかけ、服は「エロかわいい」系。お手本のような今時の日本の若い女性ファッションであった。
台湾では日本の流行に敏感な「哈日族(日本好きな人たち)」があいかわらず活躍中とか。華流ブームで日本にやってくる若手スターたちも日本のファッション雑誌に影響されて育った世代だ。流行の時間差もかなりなくなってきた。そのうち台湾が流行の先取りをする場面も出てくるのだろうか。それは本当に日本がアジアに目を向けたときなのかもしれない。
国立民族学博物館 野林厚志
台湾では日本の流行に敏感な「哈日族(日本好きな人たち)」があいかわらず活躍中とか。華流ブームで日本にやってくる若手スターたちも日本のファッション雑誌に影響されて育った世代だ。流行の時間差もかなりなくなってきた。そのうち台湾が流行の先取りをする場面も出てくるのだろうか。それは本当に日本がアジアに目を向けたときなのかもしれない。
国立民族学博物館 野林厚志
毎日新聞夕刊(2006年9月27日)に掲載