館員の刊行物
- 〈紛争〉の比較民族誌――グローバル化におけるオセアニアの暴力・民族対立・政治的混乱 2016年3月30日刊行
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出版物情報
- 出版社:春風社 出版社ホームページはこちら
- 定価:3,700円(税抜)
- ISBN:978-4-86110-482-4
- 判型・体裁:四六判・上製
- 頁数:380頁
- 共同研究「オセアニアにおける独立期以降の<紛争>に関する比較民族誌的研究」成果
主題・内容
平和的な南太平洋という神話は、いつ、なぜ、崩壊したのか。サモア、トンガ、フィジー、ニュージーランドなどオセアニアの政治的変動・諸問題を、詳細な事例研究により鋭く分析・考察する。
目次
序 章 イノセンスの終焉にて―オセアニアにおける〈紛争〉の比較民族誌的研究にむけて(丹羽典生)第一部 暴力
第一章 イフォガ―サモア社会の謝罪儀礼(山本真鳥)
第二章 トンガにおける都市性と他者性の現在―暴力の発露としての首都暴動再考(比嘉夏子)
第三章 先住民と暴力―マオリ像の変遷に関する試論(深山直子)第二部 民族対立
第四章 敵と結婚する社会―ニューギニア高地における紛争の拡大と収束の論理(深川宏樹)
第五章 紛争下の日常を生きる人々―ソロモン諸島ガダルカナル島北東部における紛争経験(石森大知)
第六章 分裂と統合のはざまで―フィジーにおける二〇〇〇年クーデタと西部政体の樹立運動(丹羽典生)第三部 政治的混乱
第七章 脱植民地化過程における軋轢の胚胎―バナバ人とキリバス人の境界生成(風間計博)
第八章 ウェストミンスター型とビッグマン型政治―パプアニューギニア現代政治の分水嶺(岩本洋光)
第九章 太平洋諸島フォーラム諸国によるフィジーへの介入―地域安全保障協力をめぐる動態(小柏葉子)