国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

研究公演

2010年4月18日(日)
日本に舞う中国の龍と獅子―チャイナタウンに見る文化の継承と伝播

  • 日時:2010年4月18日(日) 13:30~15:30
  • 場所:国立民族学博物館 1Fエントランスホール、正面玄関(屋外)
    ※雨天時:特別展示場
  • 司会・解説:陳天璽(先端人類科学研究部准教授)
  • 事前申込:不要
  • 参加料:無料(ただし、本館展示をご覧になる方は別途観覧料が必要です。)
  • チラシダウンロード[PDF:649KB]

華僑華人たちの来日と定住にともない、中国の龍舞や獅子舞などの伝統芸能も日本に伝わりました。日本の三大チャイナタウンとよばれる長崎、神戸、横浜から獅子舞団体、そして兵庫商業高校・龍獅團のみなさんをお招きして、中国の龍舞と獅子舞の実演のほか、レクチャーを通して、参加者に龍舞と獅子舞を体験していただきます。中国の伝統芸能がいかに継承され、また日本社会に伝播しているのか、そして、これからどのようになってゆくのか。中国の龍舞と獅子舞を楽しみながら、民族と文化のグローバリゼーションとローカリゼーション(現地化)を考えます。

中国の龍舞と獅子舞の実演のほか、パネルディスカッション、参加者に龍舞と獅子舞を体験していただくワークショップもあります!

 

出演者

吼獅会《こうしかい》(長崎)
[img] 長崎在住の華僑を中心に長崎人の有志により結成。 中国獅子舞を通して、長崎の人達と友好を深めることなどを目的に設立された団体。 主に長崎ランタンフェスティバルや崇福寺の中国盆、孔子廟の孔子祭などにて披露している。
http://www.geocities.jp/ccmyclub/index.html
神戸華僑總會 舞獅隊《こうべかきょうそうかい ぶしたい》(神戸)
[img] 1979年、神戸在住の華僑が中心となって結成。 舞の技術の修練のみならず、華僑社会、地域社会の一員として伝統芸能による文化の橋渡しの役割を担った神戸で最も古株の団体。 主に華僑の結婚式や催し物、芸能・文化交流会などに出演している。 1989年に兵庫県から中日間の文化交流に貢献したことにより「ともしび賞」を受賞。
神戸市立兵庫商業高校 龍獅團《りゅうしだん》(神戸)
[img] 文化祭で中国獅子舞を披露したことをきっかけに、龍舞獅子舞を学ぶクラブ活動として1988 年に結成される。 龍舞はアジアオリンピック評議会主催の「アジア室内競技大会」の競技種目であり、諸外国で世界大会が開催されている。 龍獅團は、2001年より「夜光龍」部門の日本代表として出場するほか、神戸南京町や横浜中華街のイベントなどにも出演している
横浜中華学院校友会(横浜)
[img] 横浜中華学院の卒業生により構成され、横浜華僑華人団体の中核的な役割を果たしている。 伝統芸能を通した文化継承に貢献するほか、各地のイベントやテレビに出演し中国芸能の日本への普及に尽力している。 隔年ごとにマレーシアで開催される獅子舞の世界大会に出場し「世界十傑(トップ10)」に選ばれた実績を有している。
http://www.yocsob.com/index.html
 

司会・解説

[img]陳天璽
国立民族学博物館 先端人類科学研究部准教授、国際政治経済学博士。
専門は移民・マイノリティー研究、とくに華僑華人、無国籍者に注目している。
博士論文:「華商のネットワークとアイデンティティ」は2002年アジア太平洋研究奨励賞を受賞。著書に『華人ディアスポラ』(明石書店、2001)、『無国籍』(新潮社、2005)など。

 

お問い合わせ
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