国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

特別展「千家十職×みんぱく:茶の湯のものづくりと世界のわざ」

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民博の民族資料は研究のために収集されてきました。その豊かな資料を研究や学習以外にも活用する試みとして、茶道具を歴代つくってきた千家十職が、民博所蔵の26万点にも及ぶ資料を見て選び出したものをもとに、新たに作品をつくりました。それらを、歴代の逸品や世界の諸民族の生みだした民族資料とともに展示します。

[千家十職とは]
千家十職とは、茶室で使われる道具、露地や水屋で使われる道具など、茶事全般の道具を作ってきた十の家です。そして300年から400年を超える歴史を持ち、当代で11代から17代を数えます。珍しい裏道具や歴代の逸品を通して、その仕事と歴史を示します。

[千家十職の目と手]
千家十職が長い歴史と伝統に培われてきた目で民博の収蔵資料を選びました。そして新しい作品をつくりました。十職の目と手によって選ばれ、つくられた作品で構成された世界。それは、世界の切り取り方がそれぞれに違うこと、創造の源泉が民博の資料にもあることを示す、博物館を利用する新しい試みです。

[手仕事を動詞で考える]
十職の作品も民博の資料も手を使って生みだされたものです。仕事をする手の動きを、「叩く」「塗る」などの11の動詞に代表させました。同じ動詞でも、材料や文化が異なれば、違うものが生みだされ、人間の多様性がみられます。


ここでは、主に2階[手仕事を動詞で考える]に展示する、民博所属の品々を紹介します。
他にどんな収蔵資料があるか、データベースで調べてみたい方は、こちらから「検索画面へ」をクリックして、いろいろ検索してみてください。

叩 く      
穀物貯蔵用容器
H0116028
やかん
H0007715
鋳込む      
水差し
H0189842
三 猿
H0199641
捏ねる      
土 笛
H0168411
トンボ玉
H0091120
削 る      
石 鍋
H0175594
儀礼用仮面
H0062814
描 く      
サラダ用碗
H0179840
何でしょう?
H0102403
塗 る      

H0155738
キンマ入れ容器
H0144621
張 る      
チャランゴ
H0109952
仮 面
H0131737
組 む      
バター入れ容器
H0078397
竜骨車
H0101696
曲げる      
チーズ作り用容器
H0092277
バター入れ容器
H0078396
切 る      
角 笛
H0004324
カバン
H0222413
縫 う      
袖なし上衣(晴れ着)
H0024340
既婚女性用の耳飾り
H0065387