国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

企画展「いろんな「おかね」で世界がみえる」

いろんな「おかね」で世界がみえる
 
会場/国立民族学博物館 本館展示場内

ごあいさつ
古来、世界の各地では、さまざまな「おかね」が造られ、使われてきました。本館展示場の「オセアニア展示」のコーナーでは、赤い色をした「羽毛製貨幣」をはじめとして、いくつかの石貨や貝貨(ばいか)をご覧いただくことができます。これらは、多くの場合儀礼的な目的をもっていて、婚資などの贈答に用いられてきました。
みんぱくは、こうした民族標本資料以外にも、日本の藩札や世界各国の古銭・古紙幣とともに、現行の通貨もいろいろと所蔵しています。
この企画展では、館蔵標本資料の若干と、館員から寄せられた約2,100点の中より抜粋した新旧各時代の貨幣・紙幣のかずかずを、国別・地域別に陳列しています。いろんな「おかね」のデザインの多様性をお楽しみいただきながら、装身具としての用途や、記念性、儀礼性の表象とされる事例があることなど、さまざまな用いられ方についてもご理解いただければと思います。
最後に、この企画を実現させるために、じつに数多くの貨幣と紙幣をご提供いただいた各位に対しまして、心より感謝の意を表します。
国立民族学博物館 館長 松園万亀雄
 

みんぱくのインパクト