国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

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2014年12月6日(土) ~12月7日(日)
国立民族学博物館・立命館大学 学術交流協定締結記念 国際シンポジウム「世界の食文化研究と博物館」

チラシダウンロード[PDF: 2.04MB]
  • 日時:2014年12月6日(土)13:00~16:45
            12月7日(日)10:00~17:00
  • 場所:国立民族学博物館 講堂
  • 一般公開(参加無料/申込不要/定員300名[先着順])
  • 主催:国立民族学博物館、立命館大学
  • 協賛:一般社団法人日本フードサービス協会
    NPO法人日本食レストラン海外普及推進機構(JRO)
    公益財団法人江頭ホスピタリティ事業振興財団
  • 協力:ル・コルドン・ブルー日本校
  • 海外からの研究者は母国語で発表し、日本語の逐次通訳がつきます。
 

趣旨

国立民族学博物館と立命館大学は、2014年4月10日に学術交流協定を締結しました。この協定締結を記念して、世界の食文化研究と博物館の役割に関する国際シンポジウムを開催することにいたしました。
「食」は人類の生存にとって原始からもっとも大きな問題でありなおかつ、食と環境、生態、安全、健康との関係は人類にとっての今日的な問題でもあります。
しかし、「食」を「食は文化である」という視点から食文化研究が始まったのは、日本においては、1980年代になってからでしょう。「食文化」という言葉が一般に使われるようになったのも、ほぼ同時期でしょう。
今回のシンポジウムでは、それからおよそ30年がたった今、日本の食文化研究がどのような展開をみせてきたのか、その足跡と現状を明らかにするとともに、世界においては食文化の研究がどのように進められているのかを俯瞰してみたいと考えます。
そして、食文化を研究するうえで博物館がどのような貢献をしているか、まずは東アジアを中心に、その現状を具体的な事例を通して報告していただこうと思います。そのことによって、今後、博物館が食文化を研究するうえで果たすべき役割は何かを考察してみたいと考えます。

◆本シンポジウムのねらい
・ 「食は文化である」という再認識
・ 「食」を文化として研究する意義
・ 「食文化研究」のあり方
・ 食の博物館ネットワーク構築
・ 食文化に関するアーカイブの所在確認
・ 食をどのように展示するか

プログラム

12月6日(土)世界の食文化研究
13:00~13:10 館長挨拶 須藤健一(国立民族学博物館長)
13:10~13:15 祝辞 長田豊臣(学校法人立命館・理事長)
13:15~13:30 祝辞 イタリア総領事/中国総領事/韓国総領事
13:30~13:40 趣旨説明 朝倉敏夫(国立民族学博物館教授)
13:40~14:10 「日本の食文化研究」
石毛直道(国立民族学博物館名誉教授)
14:10~14:30 休憩
14:30~15:10 "The science and the culture of food translated into practice through taste: traditional diets"
Gabriella Morini(イタリア食科学大学助教授)
15:10~15:50 "Reviews of Food Studies in China Since 1980s"(原題:中国的食学研究概況)
趙栄光(浙江工商大学教授)
15:50~16:30 "Food Culture Research in Korea"
趙美淑(梨花女子大学教授)
16:30~16:45 挨拶 井澤裕司(立命館大学教授)
12月7日(日)表現される食(食と博物館):東アジアを中心に
10:00~10:10 挨拶  朝倉敏夫(国立民族学博物館教授)
日本の事例 司会:河合洋尚(国立民族学博物館助教)
10:10~10:25 「国立民族学博物館における食文化の展示」
池谷和信(国立民族学博物館教授)
10:25~10:40 「公益財団法人 味の素食の文化センターの活動のご紹介」
津布久孝子(味の素食の文化センター専務理事)
10:40~10:55 「食を"遊びながら学ぶ"体験型博物館 ~カップヌードルミュージアムについて」
筒井之隆(安藤百福発明記念館 〈愛称: カップヌードルミュージアム〉館長)
10:55~11:10 「キッコーマン国際食文化研究センターについて」
斉藤文秀(キッコーマン国際食文化研究センター長)
11:10~11:25 「『日本食文化』小浜から世界へ ~御食国若狭おばまの食のまちづくり」
中田典子(小浜市政策専門員〈食育〉)
11:25~11:40 コメント 菅瀬晶子(国立民族学博物館助教)
11:40~13:00 昼食
韓国の事例 司会:林史樹(神田外語大学教授/国立民族学博物館客員教授)
13:00~13:30 "Food Culture Larchiveum of Nongshim"
李貞姫(株式会社 農心食文化研究チームR&DDiv. チームマネージャー)
13:30~14:00 「韓国における『食』博物館の現状と特徴」
韓福眞(全州大学校教授)
14:00~14:15 コメント 周永河(韓国学中央研究院教授)
14:15~14:30 休憩
中国の事例 司会:韓敏(国立民族学博物館教授)
14:30~15:00 「北京的宮廷御膳与博物館」
賈蕙萓(北京大学国際関係学院原教授)
15:00~15:30 「現代中国食文化博物館に関する考察~杭州料理博物館(Chinese Hangzhou Cuisine Museum)を事例として」
劉征宇(総合研究大学院大学博士課程)
15:30~15:45 コメント「食事の快楽を持続させる認識及びその技術」
関剣平(浙江農林大学副教授/立命館大学客員教授)
15:45~16:00 休憩
総合討論 司会:小長谷有紀(人間文化研究機構理事/国立民族学博物館併任教授)
16:00~16:15 「文化心理学から見た食の表現の視点から」
サトウタツヤ(立命館大学教授)
16:15~16:30 「ヨーロッパにおける食文化研究の発展~『SIEF Ethnological Food Research Group』を中心に」
南直人(京都橘大学教授)
16:30~16:45 「企業博物館の視点から」
中牧弘允(吹田市立博物館長/国立民族学博物館名誉教授)
16:45~17:00 挨拶 井澤裕司(立命館大学教授)

お問い合わせ

〒565-8511 吹田市千里万博公園10-1
国立民族学博物館 民族社会研究部 教授 朝倉敏夫
Tel. 06-6876-2151 Fax. 06-6878-7503
Mail. food●idc.minpaku.ac.jp(●を@に置き換えてください)

〒525-8577 草津市野路東1-1-1
立命館大学 国際食文化研究センター 事務局長 井澤裕司
Tel. 077-561-5047 Fax. 077-561-5047
Mail. syoku●gst.ritsumei.ac.jp(●を@に置き換えてください)