みんぱっく アイヌ文化にであう2―樹皮からつくる着物
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一筆描きでアイヌ文様を体験できます。
「指でなぞってみよう!赤の出発点●から、緑の終点●まで指でなぞってみましょう これは一回の一筆描きで作られたアットゥシ(靱皮衣*)の背中の文様の例です 一筆描きを複数回往復させた文様もあります」
*アットゥシは、オヒョウという木の内皮の繊維を利用して織られており、靱皮衣や樹皮衣ともよばれます。
アイヌの衣服の特徴は、えりもと・すそ・そで口・背中・こし回りにあるアイヌ文様のアップリケです。
これは、服のすきまから悪霊がしのび込んでくるのを防ぐためだといわれています。背中には「目」を思わせるような文様をつけることもあります。派手な文様は男性用、地味な文様は女性用といわれていますが、とくに区別はありません。
これはアイヌ独特の刺しゅうですが、フランス刺しゅうでも似た技法があるので探してみよう! アットゥシは水や風にも強いので、本州でも漁師などが使用していました。
このモデルはアツトゥシ(靱皮衣)の背面文様です。実物はテープ状の裂いた布を折り曲げて縫いつけ置布とします。
そうすると折り曲げた部分が少し盛り上がります。一筆描きの部分をよりわかりやすくするために置布は切り抜いて平らにしました。
目の不自由なかたにも触っていただきたいと考えてこのようにしました。
『アイヌ文化の基礎知識』 p.76~97
『アイヌ刺しゅう入門』
『アイヌ民族もんよう』
『アイヌ民族:歴史と現在 小学生用』 p.8、9
『アイヌの人たちとともに』 p.22、23
『パイエアンロ』 p.8
a 文様体験ツール① ~一筆描き文様 指でなぞってみよう~
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