みんぱっく モンゴル―草原のかおりをたのしむ
天幕<ゲル>
ウランバートル/モンゴル
遊牧民の住居をゲルといいます。遊牧民は牧草地をもとめて1年に4回ほど引越しをするので、解体と組み立てが自由にできるゲルが重宝されています。気温の上がる夏には、ゲルを覆うフェルトカバーの裾をあげて風通しを良くし、寒さの厳しい冬にはフェルトカバーを二重にして熱を逃がさないようにしています。そのため、一年を通じてゲルの中は快適な環境に保たれています。ゲルの天井にある天窓からは、太陽の光が差し込むため中は明るく、雨の時には天窓にカバーをかけて雨が降りこむのを防ぎます。
([参考文献]吉田忠正著・小長谷有紀監修 2007『体験取材!世界の国ぐに―13 モンゴル』ポプラ社)
参照資料
『暮らしがわかるアジア読本 —モンゴル』 p.12~16
『草原の遊牧文明』 p.44
『季刊民族学』 No.3 p.76~77、No.27 p.72、 No.28 p.96~99、No.69 p.54~57
モノ情報カード
天幕