国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

みんぱっく モンゴル―草原のかおりをたのしむ

 
ぱっくの種類
モンゴル 草原のかおりをたのしむ
五畜<タワン・ホショー・マル> (フェルト製玩具)
五畜<タワン・ホショー・マル> (フェルト製玩具)
ウランバートル/モンゴル

モンゴルの草原で家畜とされているのは、ウマ、ウシ(ヤク)、ヒツジ、ヤギ、ラクダの5種類であり、タワン・ホショー・マル(五畜)と呼ばれています。北部の一地域にはトナカイを家畜にしている遊牧民もいます。遊牧民はその土地の気候や環境にあった家畜を組み合わせて放牧しています。良い牧草を求めて季節ごとに家畜を移動させ、夏は家畜の乳を加工して乳製品やお酒を作り、冬は家畜を食べて暮らしています。家畜の毛や皮から衣類や道具を作ったり、売って現金収入を得たりしています。このように家畜は遊牧民の衣・食・住を支えるかけがえのない存在です。
([参考文献] 野沢延行 1991『モンゴルの馬と遊牧民—大草原の生活誌』原書房)

参照資料

『暮らしがわかるアジア読本—モンゴル』 p.71
『草原の遊牧文明』 p.91
『季刊民族学』 No.76 p.106~107

モノ情報カード

五畜(フェルト製玩具)

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