みんぱっく アンデスの玉手箱 ― ペルー南高地の祭りと生活
![みんぱっく こどものための持ち運びできる小さな博物館](/sites/default/files/research/sc/teacher/minpack/img/head.gif)
![ぱっくの種類](/sites/default/files/research/sc/teacher/minpack/img/title_pack.gif)
![](/sites/default/files/research/sc/teacher/minpack/peru/img/pack_peru_title.gif)
![パックの中身](/sites/default/files/research/sc/teacher/minpack/peru/img/09s.jpg)
コカ袋
〈チュスパ〉
〈チュスパ〉
クスコ/ペルー
コカの葉を入れる袋。村や地域により装飾が異なり、男性が用いる。コカの葉は先スペイン期から儀礼に用いられ、石灰や灰とともに口にすることで、アルカロイドやビタミンが抽出される効果が注目されてきた。今日では、農作業や旅の疲れをいやすための嗜好品としても使われている。
關先生からのひとこと
コカは、コカインという麻薬の原料です。しかし、一枚一枚の葉に含まれる幻覚成分はとても少なく、設備の整った工場で精製しないと麻薬にはなりません。だから口に入れて噛むのは、チューインガムを噛むようなものです。
このコカ袋は男性だけが使います。ふつうは肩からかけますが、腰につけることもあります。女性は小さなハンカチ大の織物に包みます。織物の両端には、ひもがついていて、しっかりとくるむことができます。
参照資料
図録『アンデス文明』 p.149 p.150
ビデオ「1351アンデス高地の農耕と牧畜」
『国立民族学博物館展示ガイド』 p.17
フィールドノート「コカを売っている場面」
モノ情報カード
コカ袋