みんぱっく アンデスの玉手箱 ― ペルー南高地の祭りと生活
投石ひも
〈オンダ〉
〈オンダ〉
クスコ/ペルー
地方色豊かだが、作り方の原理は同じ組みひも。古くから使われてきた。中央にはさんだ石を目標に向けて上手に飛ばすにはこつがいる。手を離れた一方のひもが石の飛んでゆく方向を定め、鉄砲の銃身に似た役をする。
關先生からのひとこと
今でも山の牧民は、これで家畜の群をコントロールしています。移動のときに群れからはぐれないように石を投げたり(ぶつけません。) します。石を入れずに、ひもをふりまわしたり、地面にたたいたりすることで音を出しておどかすこともします。4000mの高地だと、アンデス原産のアルパカやリャマといったラクダ科動物や羊、もう少し低くなると牛もこの投石でコントロールします。それにときどき、これを使った戦争のような祭りも村同志で行われています。この祭りはインカの時代から続いているようです。
飛ばし方:一方の端を小指にかけておく
取扱注意
試すときには、まわりの人や物に十分注意しておこなってください。
参照資料
図録『アンデス文明』 p.99 p.177
フィールドアルバム
季刊民族学ファイル ~雄牛とコンドル
モノ情報カード
投石ひも