国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

音楽・舞踏ワークショップ「南フィリピンのゴング音楽と舞踊」

Japan Asean 2003
日本ASEAN交流年 2003 記念事業
「アジアの映像」「ASEANの音楽」
 
ワークショップ
「南フィリピンのゴング音楽と舞踊」
演奏家マイモナ・カダー
  午前の部
10:30~
午後の部
13:30~
10月27日(月) 舞踊 音楽
10月30日(木) 舞踊 音楽
10月31日(金) 舞踊 音楽

実施時間:1時間
会場:本館常設展示場内
定員 舞踊30名、音楽15名
参加費 ※常設展観覧料が必要
事前申込制(先着順)

プログラム
対象:学校団体および一般来館者[定員:舞踊30名、音楽15名]
フィリピン南部にはクリンタンと呼ばれるゴング中心の打楽器アンサンブルがあり、現在でもミンダナオ島やスールー諸島に住むイスラム教徒によって演奏されています。クリンタン音楽は結婚式などの人生儀礼において演奏されることが多く、儀礼の伴奏音楽としてではなく会衆の娯楽のために演奏されます。プロの演奏家は存在せず演奏が行われる場では誰でも参加できるのが特徴です。イスラム教を信じる13の民族集団はそれぞれ異なったゴング音楽の伝統をもっていますが、今回のワークショップでは、主にミンダナオ島に住むマラナオとマギンダナオが伝承するクリンタン音楽と、クリンタン音楽の伴奏による舞踊を体験していただきます。
 

舞踊(定員30名)
南フィリピンを代表する踊り「マロンの踊り」と「パンガライ」を体験します。「マロン」は下半身を被う筒状のスカート。衣服として着るだけでなく、寝具になったり、赤ん坊をだく布になったり、頭にものを載せて運ぶときの台になったりと様々な役割を果たします。「マロンの踊り」は、それらの様々な用途の動きを取り入れた踊りです。「パンガライ」は男女の愛情をあらわす踊りで、繊細な手の動きや足の運びに特徴があります。まず基本の動作を覚え、その後それらの動作の組み合わせを変えながら即興で踊ります。

音楽(定員15名)
参加者は4~5組(1組2~3名)にわかれて各楽器の演奏法(演奏の姿勢、撥の持ち方、基本リズム)を学び、その後一緒に合奏します。参加者の習得の早さに合わせて、より高度な演奏や基本リズムのバリエーションを教えます。各楽器の基本リズムは比較的簡単ですが、それらのリズムが一緒に演奏されると、複雑で陰影のある音楽を生み出します。