国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

みんぱく映画会

2018年11月24日(土)
映画が拓く新たなバリアフリーの世界

チラシダウンロード[PDF:1.7MB]

目が見えなくて耳が聞こえない人のことを盲ろう者といいます。厚生労働省の推計では、日本全国に約14,000人の盲ろう者が生活しているといいます。映画『もうろうをいきる』は日本全国各地に暮らすさまざまな世代の盲ろう者8人とその家族・支援者の日常生活を丁寧に取材した、世界にも類例のないドキュメンタリー映画です。
この映画は当初から“バリアフリー上映を前提として製作されました。上映会では“聴覚障害者向けのバリアフリー日本語字幕(単なるセリフ字幕ではなく、生活音・環境音・BGMなどをも文字化して付与した字幕)“付きの上映を行います。また、“視覚障害者対応向けのバリアフリー音声ガイド”をUDCast方式で提供いたします。こちらの音声ガイドを聞きながらの鑑賞体験を希望される方は、スマートフォンにUDCastアプリをインストールし、イヤホンをご持参ください。(視覚に障害をお持ちのお客様用に何台かiPodタッチとイヤホンを用意しております。当日、数に余裕があれば、障害をお持ちでないお客様にも貸し出しいたします。)
映画上映後には、この映画のつくり手をお招きして、盲ろう者の世界についてのみならず映像文化の共有のあり方・映画を通じて示される新しいバリアフリーの世界についてのトークも予定しています。ぜひ、ふるってご参加ください。

  • 開催日:2018年11月24日(土)
  • 時間:13:30~16:30(開場13:00)
  • 場所:ホテル阪急エキスポパーク
        多目的ホール(オービットホール)
        〒565-0826 大阪府吹田市千里万博公園1-5
      
    ※館外での開催となります。ご注意ください。
  • 定員:400名(当日先着順/事前申込不要)
      ※参加券を11:00から多目的ホール(オービットホール)
       前受付にて配布します。事前申込は不要です。
       ただし、視覚、聴覚に障害をお持ちの方で、個別の配慮が必要な方は、11月16日(金)までに、
       メールまたはFAXでご連絡ください。
       ただし、ご要望にお応えできない場合もございますので、あらかじめご了承いただきますようお願いいたします。
       (連絡先)企画課博物館事業係
        メール:koen★idc.minpaku.ac.jp(送信の際、★のところを@マークに置き換えてください。)
        FAX:06-6878-8242
  • 主催:国立民族学博物館

 お問い合わせ
 国立民族学博物館 企画課博物館事業係
  〒565-8511 大阪府吹田市千里万博公園10-1
  TEL:06-6878-8210(土日祝を除く9:00~17:00)
  FAX:06-6878-8242

 

プログラム

13:00 開場
13:30 主催者挨拶と「バリアフリー映画」
上映・鑑賞方法についての解説
14:00 映画「もうろうをいきる」上映
15:40 トークセッション
16:30 終了
もうろうをいきる
2017年/日本/91分/日本語、日本手話/「聴覚障害者対応」日本語字幕(および「聴覚障害者対応」音声ガイド
【監督】西原孝至
【プロデューサー】小町谷健彦、山上徹二郎

バリアフリー上映のご案内
みんぱく映画会「映画が拓く新たなバリアフリーの世界」
○この映画は、通常版が【聴覚障害者対応】日本語字幕付きとなっています。
○西原監督本人による【視覚障害者対応】音声ガイド付き上映を提供しています。(音声ガイドはUDCast方式で提供いたします)
 
UDCastとは、いつでもどこでも映画が楽しめるよう、携帯端末(スマートフォン・タブレット端末)とイヤホンを使って、音声ガイド付きで鑑賞していただけるシステムです。
詳しくは チラシ をご覧ください。

 
トークセッション登壇者

西原孝至(本作監督)
映画監督


1983年、富山県生まれ。早稲田大学卒業。映画美学校ドキュメンタリー高等科修了。2014 年の『Starting Over』は東京国際映画祭をはじめ、国内外10ヵ所以上の映画祭に正式招待され、高い評価を得る。『わたしの自由について~SEALDs 2015~』は北米最大の国際ドキュメンタリー映画祭 Hot Docs に正式出品。

 

山上徹二郎(本作企画・プロデューサー)
NPO法人メディア・アクセス・サポートセンター(MASC)理事長、株式会社シグロ代表/映画プロデューサー


1986年にシグロを設立、以来80本以上の劇映画、ドキュメンタリー映画を製作・配給。ベルリン国際映画祭・銀熊賞をはじめ国内外の映画賞を多数受賞する。主な作品に、『しがらきから吹いてくる風』『絵の中のぼくの村』『まひるのほし』『花子』『沖縄 うりずんの雨』『だれかの木琴』など。NPO法人バリアフリー映画研究会やMASCを通してバリアフリー映画の製作、普及に努めている。

 

大河内直之(本作企画・製作)
東京大学先端科学技術研究センター特任研究員、NPO法人バリアフリー映画研究会理事長


1973年生まれ。東京都出身。4歳で失明し全盲となる。
障害者政策委員。盲ろう者や視覚障害者の支援技術をはじめ、障害学、福祉のまちづくりなど、バリアフリーに関する研究に従事。近年は、バリアフリー映画研究会の代表として、映画のバリアフリー化に関する研究・実践に取り組むとともに、障害者政策委員として国の障害者政策にも参画している。

 

川瀬慈
国立民族学博物館准教授


 

飯泉菜穂子
国立民族学博物館特任教授、日本財団助成手話言語学研究部門(SiLLR)

 

地図

ホテル阪急エキスポパーク 多目的ホール(オービットホール)
〒565-0826 大阪府吹田市千里万博公園1-5

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