みんぱく映画会
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2000年10月21日(土)
山形国際ドキュメンタリー映画祭特集上映会「黒い収穫」「頑固な夢」「井戸の上の眼」 -
特別展「進化する映像―影絵からマルチメディアへの民族学」関連
- 2000年10月20日(金)~10月22日(日)
- 解 説:村山匡一郎(映画評論家)
- 司 会:大森康宏(国立民族学博物館教授)
この映画祭は、歴史という時間の流れを映像によって断面に切り取り、さまざまな人々の生きざまを見ようとするものである。1987年から2年ごとに開催されている。これまでの参加作品の中から、代表的な作品を選んで上映。
10月21日(土) 13:00~17:00(12:30開場)【第270回みんぱくゼミナール】
〈黒い収穫〉1992年/監督:ボブ・コノリー、ロビン・サンダーソン(オーストラリア)/パプアニューギニア/90分
Black Harvest / 大賞(ロバート&フランシス・フラハティ賞)
パプアニューギニアの小さな村。野心的なコーヒー農園のオーナーのジョーと、自分の部族の近代化を望むポピナ・マイがお互いの利益のために手を結ぶ。しかし両者の溝は次第に深まり悲劇的な結末を迎えることになる。〈頑固な夢〉1989年/監督:ベーラ・ソボリッチ/ハンガリー/93分
Stubborn Dreams / 大賞(ロバート&フランシス・フラハティ賞)
オーストリア国境近くのハンガリーの小さな村ラーパジャルマトでは、70年にわたって演劇サークルの活動が続いている。誰もが日々の暮らしから抜け出してスターになるのだ。貧しい村の人々にとって、演劇会は精神的な支えとなっている。舞台での彼らの表情が静かに心にしみいってくる。〈井戸の上の眼〉1988年/監督:ヨハン・ファン・デル・コイケン(オランダ)/インド/58分
The Eye above the Well / 優秀賞
インドに魅せられたオランダ人の監督が、南インドのケララ州を旅し、都会と農村におけるインド人の生活を描写。著名な写真家としても知られる監督の美学が、インドを素材にして見事に開花した作品。