国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

みんぱく映画会

2003年4月19日(土)
開発と映像人類学

  • 2003年4月19日(土) 13:30~
  • 主 催:国立民族学博物館
  • 解 説:大森康宏(民族文化研究部教授)、ジャック・ロンバール(フランス国立開発研究所教授)

※日本語による通訳付

近年、日本においても、諸民族の生活文化を研究対象とするだけにとどまらず、映像を活用した研究によって、その国の環境に合わせた開発と発展への貢献を目指す試みがとられつつあります。
本講演上映会では、長年、映像を発展途上国の開発に関する研究に活用してきたフランス国立開発研究所教授ロンバール氏の映像作品と解説を通して、民族学研究における映像人類学の位置づけと役割について論じていきます。

 

【image】 『ビンデューテ・ダの思い出 Les memoires de Bindute Da 』上映52分
ブルキナ・ファソのロビ県でビンデューテ・ダの第2回目の葬儀が行われ、予言者が彼の最後の意思を現世の人々に伝え、その精霊が死者とともに現れます。ビンデューテ・ダの子孫たちによって、彼の人生が演じられ、厳格だが思慮深い父の面影が再現されます。

 

【image】 『フィタンポア Fitaempoha 』上映77分
来世と現世との転化を表す儀式を通して、マダガスカル西岸にあった王国の伝統文化が、どのようにその国に住む人々の意識に影響を与えるかについて考えていきます。

 

【image】 ジャック・ロンバール(フランス国立開発研究所教授)
[学歴]
 '66 フランス国立社会科学研究院 社会人類学博士号取得
[職歴]
 '75, '80 仏国立科学研究センター「インド洋」研究主任
 '84~'95 仏科学海外協力開発研究所(ORSTOM)にて
      「経済発展における文化と歴史の構成」研究班 主任
 '99~   仏国立開発研究所(IRD)にてプログラム「映像と宗教」主任
 '00~   仏国立開発研究所(IRD)研究班R107研究部長


定員 450名(先着順)

参加要領
映画会は申し込み不要、参加無料です。
ただし、常設展の観覧には別途、観覧料が必要です。

問い合わせ先
〒565-8511 吹田市千里万博公園10-1
国立民族学博物館広報普及室普及係(電話06-6876-2151)


 
共同開催スケジュール

聴講無料 詳細は、各開催地までお問合せ下さい

京都
2003年4月17日(木) 19時~(定員100名)
関西日仏学館・稲畑ホール
上映作品「すてきな王子様」 通訳付
問合せ先:〒606-8301 京都市左京区吉田泉殿町8 TEL 075-761-2105
【image】 『すてきな王子様』上映時間43分
マダガスカルの近代的な社会に適応できない人々に、助言と癒しを与える女性がいます。彼女は島の北西にあった王国の王子に取り憑かれ、王子と彼女自身の人格を行き来しています。その様子を通して、社会の変化と開発が人々にもたらす影響について考えていきます。

大阪
2003年4月18日(金) 19時~(定員60名)
大阪日仏センター=アリアンス・フランセーズ
上映作品「ビンデューテ・ダの思い出」 通訳なし
問合せ先:〒530-0041 大阪市北区天神橋2-2-11 TEL 06-6358-7391

東京
2003年4月22日(火)・24日(木) 19時~(定員108名) 東京日仏学院
上映作品「フィタンポア」(22日)同時通訳付 イヤホーン代500円要
    「ビンデューテ・ダの思い出」(24日)同時通訳付 イヤホーン代500円要
問合せ先:〒162-8415 東京都新宿区市谷船河原町15 TEL 03-5261-3933

仙台
2003年4月25日(金) 18時半~(定員150名)
せんだいメディアテーク・スタジオシアター
上映作品「ビンデューテ・ダの思い出」 通訳付
問合せ先:〒980-0821 仙台市青葉区春日町2-1 TEL 022-713-4483