研究公演
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2010年8月14日(土)
スロライと太平簫(テピョンソ)―カンボジアと韓国のチャルメラ音楽 -
新展示フォーラム「音の力―夏のみんぱくフォーラム2010」関連
日本のチャルメラは、主にラーメンや飴の行商の音として知られてきました。一部の民俗芸能でも演奏されていますが、演奏の場は極めて限られています。しかし、チャルメラと同種の楽器は、ユーラシアの広大な地域で、また北・西アフリカ、中南米の一部でも、頻繁に演奏されてきました。しかも、宗教儀礼、人生儀礼から軍楽、スポーツ、武道、演劇の伴奏にいたるまで、驚くほど多様な場で演奏されており、それぞれの場で無くてはならない存在だと考えられています。
今回の公演では、チャルメラが盛んに演奏されるカンボジアと韓国から演奏家を招き、シャーマンの儀礼から民俗芸能やボクシングの試合まで、幅広い場で演奏されるチャルメラ音楽を聴いていただきます。
- 日時:2010年8月14日(土) 13:30~16:00(開場13:00)
- 場所:国立民族学博物館 講堂
- 定員:450名
- 参加料:無料(ただし、本館展示をご覧になる方は別途観覧料が必要です。)
- 主催:国立民族学博物館
- チラシダウンロード[PDF:1.9MB]
〒565-8511 吹田市千里万博公園10番1号
国立民族学博物館 広報企画室企画連携係
TEL : 06-6878-8210(平日9:00~17:00)出演者
王立芸術大学グループ(カンボジア プノンペン)
国立国楽院グループ(韓国 ソウル)解説
サムアン・サム Sam-Ang Sam
パンニャシャストラ大学教授。ボストン大学で修士(作曲)、ウェスリアン大学で博士号(民族音楽学)取得。東南アジアの音楽文化、特にカンボジアの音楽・舞踊について幅広く研究を行っている。また、作曲家、演奏家としても国際的に活躍している。現在、カンボジア文化芸術省次官を兼任。リー・ヨンシク(李庸植)Lee Yong-Shik
国立国楽院国楽研究室長。ソウル大学校で修士(国楽)、ハワイ大学で博士号(民族音楽学)取得。民族音楽学専攻。アジアの宗教音楽に広く興味をもち、特に韓国のシャーマン儀礼音楽についての研究で知られる。司会・解説
寺田吉孝
国立民族学博物館 民族文化研究部教授