国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

新展示フォーラム

2010年6月20日(日) ~8月31日(火)
音の力―夏のみんぱくフォーラム2010
新音楽展示関連イベント

音の力-夏のみんぱくフォーラム2010

 
気持ちを伝える。思いを馳せる。心を奮いたたせる。慰める。環境を知る。神や精霊と交わる。
音や音楽にはいろいろな力があります。新しくなった音楽展示で、自分の音や音楽を見つけてください。
開催期間:2010年6月20日(日)~ 8月31日(火)
[→] チラシダウンロード[PDF:4.4MB]

<新しくなった音楽展示の概要>

私たち人間は、「音」や「音楽」によって意志や感情をつたえ、訪れたことのない場所や過ぎ去った時に思いをめぐらせ、心を奮い立たせたり慰めたりしてきました。ときには、神仏や精霊など見ることのできない存在と交わることさえできます。新しい音楽展示から、世界の人びとが「音」や「音楽」とどのようにかかわっているかを感じとってください。

[→] 新しくなった音楽展示場の「主な展示品紹介」はこちら

<音楽展示の関連イベント>

☆「音楽の祭日2010 in みんぱく」[end]

[image] 1982年にフランスで、夏至の日にみんなで音楽を楽しむ「音楽の祭日」がはじまりました。それは、今、世界各地に広がりつつあります。日本でも、その趣旨に賛同する人びとの呼びかけで、2002年から「音楽の祭日」がスタートしました。みんぱくも、8年連続して世界のさまざまな楽器を使った音楽で「音楽の祭日」を祝います。

研究公演

☆ワークショップと公演「トランシルヴァニアの舞踊と音楽」[end]

[imge] 東ヨーロッパのトランシルヴァニア地方は、現在のルーマニア国内に位置し、ルーマニア人、ハンガリー人、ザクセン人、ロマなどの文化が共存する地域。民俗芸能の宝庫といわれています。同地方出身の舞踊家ラーザール・アティッラさんを招き、現地スタイルの演奏と舞踊を披露してもらいます。

  • 日時:6月27日(日) 11:00~12:20 ルーマニアの民俗舞踊
    14:30~15:50 ハンガリーの民俗舞踊
  • 場所:国立民族学博物館 1Fエントランスホール(参加無料、申込不要)
  • 詳細情報はこちら
☆「侵蝕するガムラン」[end]

[imge] インドネシア・ジャワ島中部のガムランをメディアとして、多様な活動を展開しているマルガ・サリの演奏により、ガムランの伝統曲、オリジナル作品、そして障がいを個性としていかす奈良たんぽぽの家のアーティストとのコラボレーション作品をお楽しみいただきます。身振りや音に解き放たれた多様な感性は、ぶつかり合いながら、やがて演じる者と観る者の双方に浸透して行くことでしょう。

  • 日時:7月11日(日) 13:30~15:30(開場13:15)
  • 場所:国立民族学博物館 特別展示館(参加無料、申込不要)
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☆「インド 歓喜の調べ ―ラージャスターンの民俗音楽[end]

[imge] 多様な宗教や文化伝統が交錯するインド西部を本拠地に、世界で活躍する民俗音楽集団ラージャスターン・ルーツが、みんぱくに再びやって来ます!今回はみんぱくフォーラム「音の力」関連企画として、前回紹介できなかった大型弦楽器や管楽器などの民俗楽器が加わり、また舞踊プログラムもより多彩になります。豊かな伝統に根ざした華麗な音と舞踊の世界をお楽しみください。

  • 日時:8月1日(日)13:30~16:00(開場13:00)
  • 場所:国立民族学博物館 講堂(参加無料、要事前申込、定員450名)
  • 詳細情報はこちら
☆「インドネシア・バタックのギターと歌」[end]

[imge] 世界に広まったギターは、インドネシア・スマトラ島に住むバタックの人々のあいだにも根付きました。ギターを伴奏とする歌をはじめ、バタックの伝統的な弦楽器ハサピ、西アジアから伝わった弦楽器ガンブス、そして演奏者の考案になる新しい楽器サズ・ギターを、演奏イルワンシャ・ウマル・ハラハップさん、歌リタオニ・フタジュルさんの演奏でお楽しみください。

  • 日時:8月13日(金) 13:30~15:00
  • 場所:国立民族学博物館 1Fエントランスホール(参加無料、申込不要)
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☆「スロライと太平簫(テピョンソ) ―カンボジアと韓国のチャルメラ音楽[end]

[imge] 日本のチャルメラは、ラーメン屋台の音として知られていますが、世界各地では、宗教儀礼や結婚式をはじめとして、実に様々な場で演奏されています。チャルメラが盛んに演奏されるカンボジアと韓国から演奏家を招き、シャーマン儀礼やボクシングの試合などで演奏される音楽を聴いていただきます。

  • 日時:8月14日(土)13:30~16:00(開場13:00)
  • 場所:国立民族学博物館 講堂(参加無料、要事前申込、定員450名)
  • 詳細情報はこちら
☆「揺さぶる力-大阪浪速(なにわ)の太鼓打ち」[end]

[imge] 大阪市浪速区の被差別部落は太鼓つくりの町として有名です。近年の和太鼓ブームにより太鼓奏者は注目されるようになりましたが、太鼓つくりを含む皮革産業に対する偏見や差別はいまだに残っています。1987年に結成された太鼓集団「怒」は、気迫のこもった太鼓の響きにのせて、あらゆる差別に反対する彼らの思いをつたえます。

  • 日時:8月28日(土) 13:30~14:00 座談会(開場13:00) 
    14:15~16:00 太鼓演奏
  • 場所:国立民族学博物館 講堂(参加無料、要事前申込、定員450名)
  • 詳細情報はこちら

みんぱくゼミナール

☆「聖人の力を伝えるガムラン」[end]
福岡 正太( 国立民族学博物館・文化資源研究センター准教授)

[imge] インドネシア、ジャワ島北海岸の町チルボンにあるカノマン王宮には、聖人の力を伝える楽器ゴン・スカティが所蔵されています。この楽器は、年に1回、イスラームの預言者ムハンマドの生誕祭に演奏されます。ゴングと鉄琴を中心に構成されるこのアンサンブルがもつと考えられている不思議な力について紹介します。

  • 日時:7月17日(土)13:30~15:00(開場13:00)
  • 場所:国立民族学博物館 講堂(参加無料、申込不要、先着450名)
  • 詳細情報はこちら
☆「主張する太鼓」[end]
寺田 吉孝 (国立民族学博物館・民族文化研究部教授)

[imge] 1960年代以降、社会的正義を要求する運動の一部として太鼓を演奏する例が増えてきました。日本(大阪)の被差別部落、アジア系アメリカ人、インドのダリット(不可触民)などを例として、このような運動における太鼓演奏の意味・位置づけについて報告します。

  • 日時:8月21日(土)13:30~15:00(開場13:00)
  • 場所:国立民族学博物館 講堂(参加無料、申込不要、先着450名)
  • 詳細情報はこちら

 


☆みんぱく映画会/みんぱくワールドシネマ

☆わが故郷の歌 [end]

[imge] みんぱくの機関研究〈包摂と自律の人間学〉と連動して、研究者による解説付きで上映会を開催しています。この作品は、国家をもたない最大の民族クルド人の悲劇的な運命と愛、民族の伝統文化の継承と力強い生命力を描いた音楽ロードムービーです。

みんぱくウィークエンド・サロン -研究者と話そう

☆お話「無文字社会から生まれたアフリカ音楽の魅力 ―西アフリカのマンデ音楽を中心に」
☆公演「アフリカン・ポップスの響き ―ニャマ・カンテとジェリドン」[end]
  • 日時:7月18日(日) 13:00~14:00 お話 / 14:15~16:00 公演
  • 詳細情報はこちら
●お話「無文字社会から生まれたアフリカ音楽の魅力 ―西アフリカのマンデ音楽を中心に
鈴木 裕之 (国士舘大学教授、国立民族学博物館客員教授)
  • 場所: 国立民族学博物館 本館展示場内 ナビひろば(要観覧料、申込不要)
●公演「アフリカン・ポップスの響き―ニャマ・カンテとジェリドン

[imge]ギニア出身のダンサー、ニャマ・カンテと音楽グループ、ジェリドンによるアフリカのポップ音楽と舞踊の公演。ニャマはグリオ(伝統的語り部)の家系に生まれ、幼少よりダンスを学びました。1998年よりアフリカと日本を往復しながら、歌手およびダンサーとして活躍中。ジェリドンは日本人ミュージシャンが2004年に結成したアフリカ音楽のバンドです。

  • 場所:国立民族学博物館 1Fエントランスホール(参加無料、申込不要)
☆「ギターと世界 ―歴史の中の音楽と楽器―」[end]
笹原 亮二 (国立民族学博物館・民族文化研究部准教授)
  • 日時:8月8日(日)13:30~14:30
  • 場所:国立民族学博物館 本館展示場内 ナビひろば(要観覧料、申込不要)
  • 詳細情報はこちら
☆展示場クイズ「みんぱQ 音楽編」 

生まれ変わった音楽展示に関するクイズです。音楽展示場の中から答えを探しましょう。クイズの内容は小学校高学年レベルです。

  • 期間:8月1日(日)~8月31日(火)
  • 場所:国立民族学博物館 音楽展示場(要観覧料、申込不要)

お問い合わせ先
国立民族学博物館 広報企画室連携係
565-8511 大阪府吹田市千里万博公園10番1号
TEL:06-6878-8210(平日9:00~17:00)