コレクション展示「世界の民族服と日本の洋装100年―田中千代コレクション」
【 開催期間:2002年8月1日(木)~9月8日(日)】
【 展示場所:特別展示館1階 】※観覧料は必要ありません
このたび国立民族学博物館に、田中千代コレクションとして、衣装など約4,000点が寄贈されました。田中氏は1950-60年代の早い時期から、地理学者である夫君の薫氏とともに、世界の民族服の収集に着手しました。今回、コレクションのなかから、約600点の標本資料を展示しています。民族服による世界旅行に出発してみませんか?
コレクションのなかには、明治以降の日本の洋装の発展を物語る衣服があります。そのなかでも、企業の女子社員の制服を収集の対象としているのは、さすがに洋裁技術の教育者、そして洋装の啓蒙家だった田中氏の見識といえるでしょう。女性の日常洋装のうけいれのリーダー格だったのは職業婦人だったからです。昭和初期のデパートのセールスウーマンや、エレベータガールの洋装は大都会の風物詩となり、当時とてもモダンでした。1860年以降、約100年間の洋装の発展をしめす標本資料や、貴重な写真資料も展示しています。お楽しみください。 |
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