国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

月刊みんぱく

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2004年8月号

特集 ストリートのいま

第28巻第8号通巻第323号  2004年8月15日発行

バックナンバー

目次

【1】エッセイ・おおさか
気ぃもめてますねん
長友啓典

今でこそ日本全国どこでも大手をふってまかり通っている大阪弁ですが、ちょっと前迄はなかなかそういう風にはいきませんでした。

特集 ストリートのいま
【3】消える路地の大道芸
野村雅一

表通りの賑わいが嘘のように、日本の街の裏通りはひっそりかんとしている。その奥の路地は人気なく、エアコンの室外機だけがぶんぶん唸りをあげて熱風を吐きだす。

【4】南インドの「歩道寺院」─ストリートを生き抜く知恵
関根康正

インドの大都市のひとつチェンナイ市は、その人口の4分の1がスラム居住者とされる。近年スラムへの人口流入はますます増大しているので、当然ながら歩道へと溢れ出す。こうして、都市の歩道は人が歩くところではなく、社会の底辺の人たちが生きる場となる。

【6】異界からの歌声
鈴木裕之

若者は「ストリート」という名に憧れる。その危険な響き。ダイナミックな雰囲気。そこには「ああするな」という親の小言もなければ、「こうするな」という学校の先生の説教もない。若者にとってストリートは「自由」の象徴なのだ。

【8】コラム 街はおもしろこわい
福田義昭/西岡直樹/島村一平/池田幸恵/山口あすか
【10】路上のネットワーク
─韓国の「ヤクチャンサ」をめぐって

林史樹

韓国で大道芸というと、小規模では滑稽な衣装を着てカボチャ飴を売る「飴売り」や大規模ではサーカス団などが思い浮かぶ。その中間的な規模に位置するのは「ヤクチャンサ(Yakchangsa)」で、一説には50ほどのグループが存在する。

【11】人生は決まり文句で
子供が死んでも、アダット(慣習)は死なすな
信田敏宏

たとえ子供が死んだとしても、アダットを死なせてはならない」というのが、この格言の意味である。この格言は、子供の命を軽んじているのではない。

【12】みんぱくインフォメーション
友の会とミュージアム・ショップからのご案内
【14】追悼対談
吉田集而さんをしのぶ
石毛直道
【16】手習い塾
神代文字で名前を書く
八杉佳穂
【18】人力器械図譜5
吸引式掃除器
近藤雅樹
【20】生きもの博物誌
ウシガエル─ウシガエルを釣って食べる
周達生
【22】見ごろ・食べごろ人類学
飛べないノック
市野沢潤平
【24】アラビアンナイト大博覧会

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