国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

館員の刊行物

あふりこ――フィクションの重奏遍在するアフリカ  2019年11月15日刊行

川瀬慈(著)

新曜社

出版物情報

主題・内容

エチオピア、カメルーン、べナン、カーボベルデ等、アフリカにおいてフィールドワークを行う人類学者5名による小説集。小説という語り口からたちあがる芸術・映像人類学の新たな境地。

おすすめのポイント(読者へのメッセージなど)

アフリカ各地の「物語」をフィールドワークし、色・光・音・匂い・静寂・気配を描きながら、現実と歴史を多層化させ、世界の息遣いと知的可能性に大胆に迫る。川瀬ほか気鋭の人類学者4名(村津蘭/ふくだぺろ/矢野原佑史/青木敬)が拓く芸術・映像人類学の革新的かつ流麗にしてデモーニッシュな地平。写真多数収録。「アフリカを対象に研究を行う人類学者による物語の試み、イマジネーションとの共犯、フィクションの重奏。本書を通して、地図上のアフリカとは異なる、新たな世界をたちあがらせ、そこに生命を吹き込んでみせよう。その世界の脈動は、今、ここにたしかに存在するのである」(本文より)。ブックデザインは鬼才、祖父江慎(Cozfish)が担当。

 

目次

歌に震えて  川瀬慈
太陽を喰う/夜を喰う  村津蘭
あふりか!わんだふる!  ふくだぺろ
バッファロー・ソルジャー・ラプソディー  矢野原佑史
クレチェウの故郷  青木敬
ハラールの残響  川瀬慈
結びにかえて