館員の刊行物
- それでも僕たちは「濃厚接触」を続ける!: 世界の感触を取り戻すために 2020年10月27日刊行
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広瀬浩二郎(著)
小さ子社
【科研プロジェクト成果】出版物情報
- 出版社:小さ子社 出版社ホームページはこちら
- 定価:1,500円(税抜)
- ISBN:978-4909782069
- 判型:B6版
- 頁数:162頁
- 科研プロジェクト 「触察の方法論の体系化と視覚障害者の野外空間のイメージ形成に関する研究」成果
主題・内容
コロナ禍に直面し、人・物との濃厚接触が忌避される昨今、あらためて「さわる」ことの意味を考察するのが本書の狙いである。第一部では「世界の感触」というテーマの下、民博所蔵の資料写真約60点を紹介する。第二部では「ユニバーサル・ミュージアム」とは何かを多角的に考える。
おすすめのポイント(読者へのメッセージなど)
・濃厚接触の意義、おもしろさを触図としてデザインした表紙カバーに、さわって楽しむことができる。
・第一部に掲載されている民族資料のカラー写真を見ると、実際に読者が「世界」に触れる感触を味わうことができる。
・さまざまなエピソードを通じて、濃厚接触によって成り立っている視覚障害者の日常生活について理解することができる。
・琵琶法師・瞽女・イタコなど、盲目の宗教・芸能者の実態について、最新の研究成果を知ることができる。
・2021年秋の民博の特別展開催に至るプロセスとともに、日本におけるユニバーサル・ミュージアムの発展史を学ぶことができる。目次
目次
はじめに_さわる文化と新型肺炎
第一部_写真集「さわる世界旅行」
1 _人生にさわる六つの手2_紙上展示「世界の感触」コラム1:バードカービング ―世界をさわるツールとして第二部_「ユニバーサル・ミュージアム」への道
第1章:海外出張は、体外出張なり
コラム2:ボイス・コンタクト ―感じて動く読書法第2章:「生き方=行き方」の探究
コラム3:写真を移す人第3章:「禍を転じて福と為す」新たな博物館構想
おわりに_ポストコロナの特別展に向けて