グローバルとローカル(3) ─ イランのインターネット・カフェ ─
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ヤズドはイランのほぼ中央に位置する地方都市。ゾロアスター教徒がかつて鳥葬をした「沈黙の塔」で有名だが、訪れる観光客はイスファハンやシラーズほどではない。テヘランの喧(けん)騒からもほど遠い、のんびりした田舎町だ。
高いミナレットを頂いた金曜モスクの門を出ると、そこにインターネット・カフェ。特にこじゃれているわけでもなく、細長い店舗には客用と経営者用の端末が1台ずつあるだけだ。接続は速くはないが、日本語のサイトもちゃんと表示できる。こんなところでも仕事のメールが読めるようになってしまったか、と半分後悔しながらローマ字で返事を書く。
ふと見上げると、壁一面には世界中の旅行者が残していった国旗の絵とメッセージが飾られていた。
国立民族学博物館 山中由里子
高いミナレットを頂いた金曜モスクの門を出ると、そこにインターネット・カフェ。特にこじゃれているわけでもなく、細長い店舗には客用と経営者用の端末が1台ずつあるだけだ。接続は速くはないが、日本語のサイトもちゃんと表示できる。こんなところでも仕事のメールが読めるようになってしまったか、と半分後悔しながらローマ字で返事を書く。
ふと見上げると、壁一面には世界中の旅行者が残していった国旗の絵とメッセージが飾られていた。
国立民族学博物館 山中由里子
毎日新聞夕刊(2005年10月19日)に掲載