おしゃれにきめる(6) ─ アフリカン・プリントのルーツ ─
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近現代のアフリカでファッション素材として普及している木綿布、アフリカン・プリントは、19世紀後半にヨーロッパから輸入された。現在はアフリカでも生産されているが、ヨーロッパ、インド、中国、その他からも大量に送り込まれており、かつては日本からも輸出されていた。
そうしたアフリカン・プリントのルーツはインドネシアのろうけつ染め布、ジャワ更紗(さらさ)である。さまざまな模様のうちには、今なおジャワ更紗の模様が少なからず取り込まれており、ひび割れたロウのあいだから染料がしみ込んだろうけつ染め独特の地模様は、アフリカン・プリントに不可欠の要素となっている。
【アフリカン・プリントは7日から始まる本館の特別展「更紗今昔物語 ─ ジャワから世界へ ─」で展示されます】
国立民族学博物館 吉本 忍
そうしたアフリカン・プリントのルーツはインドネシアのろうけつ染め布、ジャワ更紗(さらさ)である。さまざまな模様のうちには、今なおジャワ更紗の模様が少なからず取り込まれており、ひび割れたロウのあいだから染料がしみ込んだろうけつ染め独特の地模様は、アフリカン・プリントに不可欠の要素となっている。
【アフリカン・プリントは7日から始まる本館の特別展「更紗今昔物語 ─ ジャワから世界へ ─」で展示されます】
国立民族学博物館 吉本 忍
毎日新聞夕刊(2006年9月6日)に掲載