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組織
- (4)災害ボランティア 2014年10月16日刊行
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林勲男(国立民族学博物館准教授)
阪神・淡路大震災から間もなく20年。世界ではこの間にも、大規模災害が多く発生した。小さな災害まで含めれば、おびただしい数にのぼる。そして、災害に強い社会の仕組みづくりや暮らしの在り方への関心が、かなり高まってきている。
1995年は、ボランティア元年とも呼ばれた。個人や団体を問わず、3カ月間で117万人もの人々が、全国から神戸をはじめとする被災地に駆けつけた。ただ被災地では、大勢のボランティアを受け入れ、仕事を分担・調整することに不慣れで、当初は混乱も少なくなかった。
今や災害が発生すると、そこには必ずといっていいほどボランティアの姿がある。20年間に経験は蓄積され、大きな進歩を遂げてきた。課題をまだ残しながらも、緊急対応期の活動から始まり、被災者の生活再建という長い道のりの中で、ニーズを把握して適切なコーディネーションもおこなわれている。
防災の研究や技術開発では、日本は先進国である。来年3月に仙台市で開催される第3回国連防災世界会議では、こうした被災地支援に結集される市民力と、それを組織化して対応する英知についても世界に発信し、市民レベルの国際協力に結び付けていってほしい。
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