研究会・シンポジウム・学会などのお知らせ
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2014年8月5日(火)
博学連携教員研修ワークショップ2014 in みんぱく「学校と博物館でつくる 国際理解教育―センセイもつくる・あそぶ・たのしむ―」 -
チラシダウンロード[PDF: 1.04MB]国立民族学博物館を活用した国際理解教育の実践事例の紹介やワークショップを通して、国際理解教育における博学連携の意義や可能性について考えます。
- 日時:2014年8月5日(火)10:20~17:00(受付10:00~)
- 場所:国立民族学博物館 講堂およびセミナー室(2階)、本館展示場内
- 一般公開(参加無料/要事前申込[当日参加可])
- 共催:日本国際理解教育学会
プログラム
※ 本プログラムは都合により変更となることがあります。
10:00~ 受付 <第1部> 講演とミュージアムツアー(司会:国立民族学博物館 上羽陽子)
時間 内容 10:20~10:30 開会挨拶(国立民族学博物館長 須藤健一/日本国際理解教育学会会長・同志社女子大学 藤原孝章) 10:30~11:00 基調講演
「文化人類学と学校現場をつなぐ-みんぱくの教育活動をふりかえって」
(中央大学 森茂岳雄)11:00~11:20 支援学校対応の紹介とワークショップ活動を取り入れた小学校での実践報告
(みんぱくミュージアムパートナーズ 山口美保、三宅敬子)11:30~12:10 みんぱくの教員によるミュージアムツアー
朝鮮半島の文化(国立民族学博物館 朝倉敏夫)
中国地域の文化(国立民族学博物館 横山廣子)
日本の文化「沖縄のくらし」「多みんぞくニホン」
(国立民族学博物館 呉屋淳子、菅瀬晶子)12:10~13:20 昼食(各自ご用意ください)+ 展示場・「みんぱっく」自由見学 <第2部> ワークショップ (詳細は下部参照。都合によりプログラム担当者が一部変更になる場合があります。)
時間 内容 13:20~15:20 -
みんぱくシアター: 「多みんぞくニホン」を体感する
(東京都市大学 小林由利子/中央大学 森茂岳雄/ 有明教育芸術短期大学 山本直樹/国立民族学博物館 菅瀬晶子、上羽陽子)
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一粒のカカオ豆から
(同志社中学校・高等学校 織田雪江/国立民族学博物館 鈴木紀)
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「 みんぱっく」で世界と教室をつなごう!
(茨木市立三島小学校 八代健志/国立西洋美術館 横山佐紀/ 国立民族学博物館 呉屋淳子)
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ことばと文化への目覚め
(奈良教育大学 吉村雅仁、岩坂泰子/国立民族学博物館 八杉佳穂/ 国立民族学博物館名誉教授 中牧弘允)
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「すごろく教材」で異文化理解
(北広島市立双葉小学校 東峰宏紀/国立民族学博物館 韓敏、朝倉敏夫)
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モノとの対話:何が聞こえる?何が見える?
(Learning Innovation Network 黒岩啓子/神戸市立楠高等学校 秋山明之/吹田市立第一中学校 古川岳志/国立民族学博物館 吉田憲司)
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15:20~15:40 リフレクション 15:40~15:50 会場移動 15:50~16:30 カフェ懇談会 16:30~16:45 フィード・フォワード(東京学芸大学大学院 成田喜一郎) 16:45~16:55 アンケート記入 16:55~17:00 閉会挨拶(国立民族学博物館 野林厚志) 参加・申し込み方法
参加者名・所属・参加希望ワークショップを明記の上、下記までFAX またはE-mail でお申し込みください。なお、ワークショップは先着順になりますので、ご希望に添えない場合もあります。
(当日参加も可能ですが、事前申し込みにご協力ください。なお、参加費は不要です。)一般
〒565-8511 吹田市千里万博公園10-1
国立民族学博物館 情報企画課
FAX:06-6878-8242
E-mail:hakugaku★idc.minpaku.ac.jp(★を@に置き換えて送信ください。)日本国際理解教育学会員
日本国際理解教育学会事務局
E-mail:jaie@tamacc.chuo-u.ac.jp
日本国際理解教育学会ホームページ:http://www.kokusairikai.com/第2部ワークショップのご案内
*申し込み時に参加希望ワークショップを明記ください。みんぱくシアター: 「多みんぞくニホン」を体感する
今日のグローバル化にともなう日本社会の多文化化の進展の中で、「多文化共生」は教育の大きな課題の一つとなっています。その課題解決を志向する教育が国際理解教育や多文化教育と呼ばれる分野です。みんぱくは、劇場的要素で満ち溢れています。本ワークショップでは、ミュージアム・シアターとフォーラム・シアターというドラマの手法を応用して、「多みんぞくニホン」という新しい展示を他人事ではなく、自分事にするための方法について考えます。また、演ずる体験を通して、授業や学習活動に応用できるドラマ/演劇の手法を学びます。アイディアをアクションで表現するという創造過程を体験して下さい。(定員15 名)
一粒のカカオ豆から
焙煎したカカオ豆をすりつぶして、香りや味を楽しむことから始めましょう。このカカオがどんな原料と出会って、どのような歴史を経て、大量生産が可能になり、私たちがいつでも気軽に買うことができるチョコレートとなったのでしょうか。みんぱくのアメリカ展示場に足を運んで、一緒に考えてみましょう。また、カカオを生産している人たちのくらしは現在どのようになっているのでしょうか。生産者から安価でカカオを買い取るのではなく、生産者の暮らしを支援することを目的に作られたチョコレートが、日本でも何種類か買えるようになっています。そうした生産地の取り組みの最新情報を学んでみましょう。(定員36名)
「みんぱっく」で世界と教室をつなごう!
「みんぱっく」とは、国や地域ごとに、衣裳や生活にまつわるさまざまな道具などのモノ資料と各種解説をスーツケースに詰め込んだ無料の貸し出しキットで、現在13 種類が使われています。このワークショップでは韓国版「ソウルのこども時間」を使って、異文化をめぐる多様な教育の可能性を探ります!また、展示場を歩きながら、モノ資料をじっくり観察し、分析する手法についても一緒に考えていきます。モノ資料がもつ情報を参加者それぞれの観点から捉え、新たな発見やひらめきを記録してみましょう。ワークショップ全体を通して、世界と教室をつなぐアイディア、つまり「考える種」のお土産を持ち帰っていただきます。(定員20名)
ことばと文化への目覚め
現在、日本の小・中学校は多言語化しつつあります。その一方で、日本の言語教育は「国語」と「英語」のみが強調される「二重の単言語主義」とも呼べる状況です。学校教育の中で日本人のこどもたちと外国ルーツを背景にもつこどもたちを結ぶもっと豊かな「ことば」の教育を提供できないでしょうか。このワークショップでは、欧州発の多言語教材例やみんぱくの暦と文字の資料を使って、「ことばと文化への目覚め」をキーワードに多様な世界観を体験してみましょう。言語や文化に関わる授業を構想するヒントが得られるかもしれません。(このワークショップは、定員に達したため受付終了しました。)
「すごろく教材」で異文化理解
相互理解をすすめるための小・中学校向け導入教材として開発した、日中韓相互理解のための「すごろく教材」。3泊4日の修学旅行をシミュレートした「すごろく」の中で、生徒がお互いの国を旅しながら、文化の多様性と共通性を理解するとともに、歴史的、地理的な事項や社会制度などについても学び、相互理解のきっかけとすることをねらいとしています。今回のワークショップでは、本教材を体験していただいた上で、みんぱくの展示物やコンテンツをもとにして、すごろくに盛り込むことができそうなクイズやアクティビティーを考え、作成していただきます。(定員30名)
モノとの対話:何が聞こえる?何が見える?
みんぱくにはさまざまなモノがあります。このワークショップでは、じっくりとモノを見ることの楽しさや難しさを体験します。いろんな見方を発見しましょう。それを参加者同士で共有します。そうすると、モノの「むこう」にある、モノが息づいている社会や文化、モノに込められているメッセージが浮かび上がってくるのを感じられるでしょう。 今回は「今、地球の上で起きていること」を考えさせてくれるモノを取り上げます。モノと向き合った後には、それぞれの立場や教室で「今の私たちに何ができるのだろう」と考える「きっかけ(教材)」を持ち帰りましょう。(定員20名)
『学校と博物館でつくる国際理解教育—新しい学びをデザインするー』中牧弘允・森茂岳雄・多田孝志(編著)(2009 年、明石書店)