国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

論文ゼミナール

フィールドワークを終え、学位論文の執筆にとりかかった学生の支援をする場が、この論文ゼミナールです。論文の構想を示すもの、論文の中心となる章の議論を提示するもの、また帰国報告や学会発表に向けての予備報告をおこなうものなどが含まれますが、いずれも、発表する学生にはあらかじめ発表の草稿を事前に教員および院生に配布することが求められます。ゼミナールの当日は、発表と草稿を基に、教員と院生全員で批判、討論がおこなわれます。

時間:13:30~15:00
場所:大学院演習室1

前期

2020年7月16日(木) ※事前申込制
拉加本
研究題目:中国青海省海南チベット自治州貴南県におけるチベットの伝統的民間信仰に関する研究―貴南県ボンコル村の事例から―
発表題目:青海チベット村社会における宗教活動の場としてのマニ堂と斎戒悔過儀礼――青海省海南チベット族自治州貴南県ボンコル村の事例を中心に
2020年7月30日(木) ※事前申込制
星野麗子
研究題目:中国内陸部における客家文化の観光開発と日常実践をめぐる人類学的研究―四川省洛帯鎮を中心に―
発表題目:中国四川省農村社会の日常生活における儀礼の変化と持続――成都市洛帯鎮B村を中心に

後期

※2020年度は、Web参加も可能です(受講者限定、事前連絡要)

2020年12月17日(木) Web開催
西山文愛(主任指導:信田敏宏、副指導:池谷和信)
研究題目:鳥類と人との関わり
発表題目:月を読む人びと―マレーシア、サバ州都市近郊に暮らすドゥスンの自然利用―
2021年1月28日(木) Web開催
植田めぐ美(主任指導:齋藤晃、副指導:関雄二)
研究題目:16、17世紀ブラジルにおける先住民による他者解釈:「カライーバ」とトゥピ語文献の分析を通して
発表題目:イエズス会による言語政策とキリスト教的概念のトゥピ語翻訳
2021年2月4日(木)対面・Web併用開催
今村宏之(主任指導:小野林太郎、副指導:福岡正太)
研究題目:「護身術」プンチャック・シラットに関する民族誌的研究―インドネシア、ジョグジャカルタの実践者コミュニティを中心に
発表題目:インドネシアにおける武術の国民文化化と文化継承のはざま―統合的カテゴリーとしてのプンチャック・シラットに着目して―