みんぱっく アイヌ文化にであう2―樹皮からつくる着物
アットゥシ〈靭皮衣(じんぴい)または樹皮衣(じゅひい)〉※
※アットゥシは、オヒョウという木の内皮の繊維を利用して織られており、靭皮衣や樹皮衣ともよばれます。
北海道/日本
アットゥシは、オヒョウという木の内皮の繊維を利用して織られています。本州以南でみられる麻、シナ(級)の布に似ています。筒そでの着物で、おくみ(左右を合わせるところ)がありません。また、労働する時は帯をしめます。女性の場合は、モウルと呼ばれる肌着を着てから羽織ります。
このアットゥシは平成22年に作家の貝澤雪子さんが北海道の二風谷で、製作したものです。縞模様はタテ糸の数本ごとにクルミの染料で染めた樹皮糸を入れて織られています。
参照資料
『アイヌ生活文化再現マニュアル:織る【樹皮衣】』
『アイヌ文化の基礎知識』 p.76~97
『アイヌ民族:歴史と現在 小学生用』 p.8、9
『アイヌの人たちとともに』 p.22、23
『アコロイタク』
モノ情報カード
アットゥシ〈靭皮衣または樹皮衣〉