国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

新展示フォーラム

2010年1月8日(金) ~3月30日(火)
春のみんぱくフォーラム2010年 西アジア再発見

春のみんぱくフォーラム2010年「西アジア再発見」

 

アラビア文字の造形美、パレスチナの刺繍の妙、ウードの優美な響きなど、西アジアの色・形・音がお楽しみ頂けます。
新しくなった西アジア展示を見に、ぜひみんぱくへ!

開催期間:2010年1月8日(金)~ 3月30日(火)
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<新しくなった西アジア展示の概要>

中東とも呼ばれる西アジアの人びとは、自分たちが暮らす地域をマシュリク(日出ずる地)とよび、マグリブ(日没する地)とよばれる北アフリカと深い関係を保ってきました。乾燥地帯が大部分を占め、遊牧を生業とする人びとが移動する一方、バグダードやカイロなどでは古来より都市文化が栄えてきました。多くの住民はムスリムですが、ユダヤ教やキリスト教発祥の地でもあります。地球規模の変動の時代に移り行く人びとの暮らしを、信仰、砂漠の生活、女性の装い、音楽と芸能をテーマに紹介します。

[→] 新しくなった西アジア展示場の「主な展示品紹介」はこちら

<新・西アジア展示の関連イベント>

☆大村次郷写真展 「西アジア、祈りの風景」

[image] 新しくなった西アジア展示場には、数々の「信仰」の道具が並ぶ。 それらにこめられた神への思いが、この写真展に写し取られた祈りの風景の中にたちあらわれている。
大村次郷氏のレンズがとらえているのは、西アジアの人々の、神と向き合う静粛、聖者を敬う熱情。 礼拝の場の張りつめた空気、祭儀の人いきれを、展示された一枚一枚の写真から感じ取っていただきたい。

  • 期間:2010年1月8日(金)~3月30日(火)
  • 場所:国立民族学博物館 エントランスホール(入場無料)
  • 共催:財団法人 千里文化財団
  • チラシダウンロード[PDF:2.44MB]

大村次郷プロフィール
写真家。
1941年満州新京(現・中国吉林省長春)生まれ。 多摩芸術学園写真科及び青山学院大学卒業。
写真家・濱谷浩に師事、オリエント、インド、東南アジア、中国などを中心に、各地のフォト・ルポルタージュを手がける。 また、NHKドキュメンタリー番組「シルクロード」「四大文明」ほかのスチール写真も担当。
大同生命地域研究特別賞(1999年)。
日本写真家協会会員。

☆みんぱくゼミナール
「対談 アレクサンドロスの道を撮る―写真家、大村次郷×山中由里子」 [end]

[imge] アジア各地を隈なく写真に撮り続ける大村次郷氏との対談。 大村氏のライフワークの一つはアレクサンドロス大王の足跡を追い、写真に撮ることです。 大王の東方遠征の行程を写真で辿りながら、大村氏が現地での体験を語り、アレクサンドロス伝説を研究する当館准教授・山中由里子が各地にまつわる逸話や伝承などを紹介します。

☆ワークショップ 「じゅうたんをつくろう!」 [end]

[imge] みんなで1枚の大きなじゅうたんをつくります。 「織機をつくる・機ごしらえ~手織作業~仕上げ」すべての行程をワークショップ形式でおこないます。

☆みんぱく映画会/みんぱくワールドシネマ [end]

●「オフサイド・ガールズ」(2006年 イラン映画 ジャファル・パナヒ監督)

[image] 女性に競技場での男性スポーツ観戦が禁じられているイランの国情の中で、 首都テヘランで行われた2006年ワールドカップ出場がかかる対バーレーン戦に、 男装して潜り込もうとするサッカー大好き少女たちの奮闘を活写した快作です。

☆展示場クイズ「みんぱQ 西アジア編」 [end]

生まれ変わった西アジア展示に関するクイズです。 西アジア展示場の中から答えを探しましょう!クイズの内容は小学校高学年レベルです。

  • 期間:2010年2月1日(月)~2月28日(日)
  • 場所:国立民族学博物館 西アジア展示場(常設展示場観覧料が必要です)

☆絵本読み聞かせ「絵本で旅する、詩の国イラン」 [end]

MMPによる読み聞かせ+解説 愛甲恵子(ペルシア語絵本翻訳家)、山中由里子(本館准教授)  ユーモアと詩情と彩りにあふれる絵本を通して、イランの生活・民話・年中行事を紹介します。 2月7日はじゅうたんにまつわるお話、3月20日と21日は、春分の日にあたるイランの新年についてのお話です。

  • 日時:2010年 2月7日(日) 11:00~ / 14:00~ 
    3月20日(土) 11:00~ / 15:00~
    3月21日(日) 11:00~ / 15:30~
  • 場所:国立民族学博物館 エントランスホール(2月7日)(参加無料)
  • 西アジア展示場(3月20日~21日)(常設展示場観覧料が必要です)
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「アフマドのおるすばん」
出版社:ブルース・インターズアクションズ
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「ごきぶりねえさんどこいくの?」
出版社:ブルース・インターズアクションズ
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「すずめの空」
出版社:ブルース・インターズアクションズ

☆国立民族学博物館公開講演会
「ベリーダンスが世界をゆらす-音楽と舞踊のグローバル・コミュニケーション」 [end]

[image] 中東アラブ、とりわけエジプトを起源とする妖麗な民族舞踊、ベリーダンス。 その伝統的様式や儀礼的意味は、イスラーム文化やヨーロッパ文化の影響を受けるなかで、大きく変容してきました。 こんにちでは、日本をはじめ、ヨーロッパ、アジア、アメリカなど世界各地でベリーダンス教室やベリーダンスの公演が催され、ベリーダンスは広く世界の人びとに親しまれるものとなっています。 講演会では、ベリーダンスの歴史や魅力を紹介するとともに、その世界的なブームから見えてくるグローバル・コミュニケーションの可能性について考えます。

  • 日時:2010年3月19日(金) 18:30~20:30(開場17:30)
  • 場所:オーバルホール(大阪市北区梅田3-4-5 毎日新聞社ビルB1)
  • 主催:国立民族学博物館・毎日新聞社
  • 定員:400名(事前申込要・先着順)※定員に達したため、受付を終了いたしました。
  • 参加費:無料
  • 詳細情報はこちら

☆研究公演
「アラブ・アンダルシア宮廷音楽の馨(かお)り―<モロッコの花>アミナ・アラウィの典雅な歌声」 [end]

[image] 中世スペインのイスラム支配下で誕生し、展開したアラブ・アンダルシア音楽「ヌーバ」。 その古典組歌を、〈モロッコの花〉とたたえられる天才的な歌姫、アミナ・アラウィが、弦楽器ウードやヴァイオリンの繊細な響きにのせて、歌いあげる。 その声調は、現代の感性に満ち満ちてはいるが、それでもなお、かつてアルハンブラ宮殿の、泉の音のする中庭で奏でられた典雅で芳醇な音楽をほうふつさせる。

  • 日時:2010年3月22日(月・祝)13:30~16:00
  • 場所:国立民族学博物館 講堂
  • 定員:450名《要事前申込》
  • 参加料:無料(ただし、特別展・常設展をご覧になる方は別途観覧料が必要です)
  • 参加方法:
    往復はがきに(1)氏名、(2)住所(返信用おもてにも)、(3)年齢(任意)、(4)電話番号、(5)参加希望人数(本人を含め4名まで)を明記の上、「3月22日研究公演」と書いて下記までお申し込みください。 応募者多数の場合は抽選となります。 なお、参加申込された方の個人情報は、研究公演にのみ使用いたします。
  • 申込先:
    〒565-8511 大阪府吹田市千里万博公園10番1号
    国立民族学博物館 広報企画室企画連携係
  • 申込締切:3月4日(木)必着 ※申込受付は終了いたしました。
  • 詳細情報はこちら

☆その他イベント [end]

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総合研究大学院大学・学術映像教育検討会関連事業
「映像に見るイスラームの<周縁>」 若手人類学者の民族誌映像上映会
●友の会講演会(会員限定)第379回 「アラブからみたヨーロッパ」
  • 日時:2010年1月9日(土)
  • 場所:国立民族学博物館 第5セミナー室(先着96名、入口にて友の会会員証をご提示ください)
  • 講師:西尾哲夫(本館教授)
  • 「友の会講演会」詳細情報はこちら

☆みんぱくウィークエンド・サロン 研究者と話そう [end]

  • 日時:
    • 2010年1月17日(日)14:30~15:30
      「遊牧民・村人の絨毯と都市の絨毯―技法とデザイン」杉村棟(本館名誉教授)
    • 2010年2月14日(日) 14:30~15:30
      「中東の音楽風土を探る」水野信男(兵庫教育大学名誉教授・本館共同研究員)/西尾哲夫(本館教授)
  • 場所:国立民族学博物館 西アジア展示場(常設展示観覧料が必要です)
  • 「みんぱくウィークエンド・サロン 研究者と話そう」に関する情報はこちら

☆みんぱくフォーラム特別メニュー「アラビアンナイト」

アラビアンナイトに登場する数々の料理を元にして、みんぱくレストランがアレンジした期間限定の特別メニューです。この機会に是非、アラビアンナイトの世界をご賞味ください。

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  • サフラン・ライス:独特の香りが自慢のアラブ料理です。
  • バルブンヤ・ピラーキ:ウズラ豆をトマトソースで煮たトルコ料理です。
  • シクバージ:牛肉をデーツやレーズンと一緒に煮込んだ料理です。
  • ジールバージャ:鶏肉とネギをじっくり煮込み、スパイスで味付けしました。
  • デーツ:ナツメヤシの実をそのままどうぞ。