研究テーマ・トピックス|塚田誠之
- 現在の壮族女性の服装
(龍勝各族自治県)
壮(チワン、チュワン、チュアン、Zhuang)族は中国南部に居住する少数民族である。長期にわたり漢族の影響を受けてきた、「漢化」の度合いの高い民族集団として知られ、その社会・文化は漢族の影響を受けつつ変容を遂げてきた。筆者は壮族の民族形成史の輪郭を明らかにするため、明清時代を中心として社会・文化史、とりわけ社会変動と文化変容の過程を検討するとともに、それらの変動・変容をもたらした契機としての壮族と漢族との民族間関係の動態を検討してきた。以下に、研究を通じてなにをどこまで明らかにしたのか、その要点を挙げよう。
- 「壮族」の概要
- 中国南部民族史の先行研究における壮族の研究
- 研究の範囲と方法
- 研究の要点
4.1 壮族の社会変動
4.2 壮族の文化変容
4.3 壮族と漢族との民族間関係
4.4 整理と展望 - 参考文献