国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

特別展「大正昭和くらしの博物誌―民族学の父・渋沢敬三とアチック・ミューゼアム」

大正昭和くらしの博物誌 ─ 民族学の父・渋沢敬三とアチック・ミューゼアム
「アチック・ミューゼアム (Attic Museum)」とは…
「屋根裏部屋の博物館」のことです。
第二次大戦末期の日銀総裁、戦後幣原内閣の大蔵大臣として日本経済の再建に尽くした渋沢敬三(1896~1963)が、青年時代に自宅車庫部屋を利用してつくった博物館です。友人たちも大切にしていた「コレクション」を持ち寄り、旅行先でみやげ物の玩具などを集めてきました。
はじめは無邪気な「博物館ごっこ」でしたが、やがて庶民が生活のためにつくり使い続けてきた道具を研究しなければとの思いを抱き、それらを「民具」と名づけて全国の学者や知人に収集を呼びかけました。そして2万点以上に及ぶ、20世紀前半の庶民生活を探る貴重なコレクションが生まれたのです。
今回の企画展では「みんぱく」が所蔵しているこのコレクションを紹介します。
 
 
アチックミューゼアムと渋沢邸 民博誕生の礎 民博誕生の礎 アチックミューゼアムと渋沢邸