民族学者の仕事場:Vol.1 佐藤浩司―イントロ
[1/17]
現代韓国の一市民の生活をそっくりそのまま紹介した特別展「2002年ソウルスタイル ─ 李さん一家の素顔の暮らし」(実行委員長:朝倉敏夫)は、大きな反響を残して去る7月16日閉幕しました。
そのユニークな展示を担当したのは佐藤浩司さんです。
今回は、佐藤さんの今日に至るまでの研究活動について徹底インタビューしました。
そのユニークな展示を担当したのは佐藤浩司さんです。
今回は、佐藤さんの今日に至るまでの研究活動について徹底インタビューしました。
佐藤 そうですね。はい。
佐藤 もともと私は韓国の研究者ではないんですが、特別展で住まいもふくめて現代の衣食住をテーマにするという話だったので、それだったらお手伝いしますよということで展示にかかわりはじめました。李家のアパートの生活財調査自体は、純粋に展示のためのデータをあつめることが目的だったんです。今回は、たまたま調査家族が展示まで了承してくれましたが、もちろん最初から展示のメインになると考えていたわけではありません。まずはソウルのアパートを調べてみようと考えてはじめたことだったのです。