国立民族学博物館(みんぱく)は、博物館をもった文化人類学・民族学の研究所です。

異文化を学ぶ

いまどきの異文化

「異文化」と肩を並べて、あるいはそれ以上に最近では「多文化」という言葉がよく使われる。
現在、日本人の結婚20組のうち1組が国際結婚であるし、わが国の総人口は停滞気味であるのに外国人登録者数は確実に増加している。
諸外国に比べて日本はまだ多文化社会とはいえないが、その道に踏みだしていることは疑いない。グローバル化の波を押しとどめるすべはない。かつて一定の地域に根をおろしているとされていた「文化」と「民族」も大きな変貌をとげている。
身近になった異文化、私たちの身体に、家庭に、心のなかに入りこんでいる異文化の多様なすがたを、国立民族学博物館の教員たちが逐次報告していく。

国立民族学博物館 館長 松園万亀雄

毎日新聞夕刊(2005年4月6日)に掲載

バックナンバー

嗣(つ)ぐ・承(つ)ぐ・継ぐ・接ぐ
便利?不便?
創世神話
陸を越え海を渡ったモノ
バブリーなアジア
労働と宗教
特別版
中国は今
中国と世界
都市
移動する
海と人
成長と試練
もてなしのかたち
おしゃれにきめる
働くということ
いきいき五感力
伝統芸能最前線
あいまいさの文化
グローバルとローカル
モノめずらしいくらし
生きものをめぐって
自然との共生